【ボーイズリーグ】指宿ボーイズ 創部から半年で初V決めた/九州大会鹿児島県支部予選

第39回九州大会(中学)鹿児島県支部予選(2023年10月7日・枕崎球場)

 秋の九州王者を決める「第39回九州大会」(中学生の部)の支部予選が各地で行われ、出場チームが決まっている。出場1枠の鹿児島県支部予選は指宿ボーイズが初優勝を飾り、初の本戦出場が決まった。本戦は11月3、4日に福岡県田川市民球場とその周辺で開かれる。

初優勝を飾り笑顔の指宿ナイン=提供写真=

▼中学生の部
決勝 指宿2-0薩摩川内

末石と谷で完封リレー

 指宿は今年4月のリーグ加盟からわずか半年で、早くも初優勝を遂げた。決勝では、末石と谷の継投で、薩摩川内を2―0と零封した。

 先発した1年生右腕・末石は、5イニングを3安打無失点に抑えた。初回は2死から連打を浴びて二、三塁のピンチを迎えたが、次打者を三振に仕留めて脱した。計6三振を奪う好投に、竹山監督は「気持ちのこもった投球だった。捕手の南谷が力で押すリードをして、真っすぐでストライクが取れていた」とうなずいた。

 6回からは2年生右腕の谷がマウンドへ。2イニングとも先頭打者に安打を許したが、後続を断った。

竹山、西の1、2番でつないだ

 攻撃では、3回に2死二塁から末石の適時打で先制し、5回に四死球で好機を作り、相手の捕逸で追加点を挙げた。3打席全て四死球で出塁した竹山、送りバントを2度決めた西の打順1、2番コンビをはじめ、自慢の細かくつなぐ野球を披露した。指揮官は「黒子に徹する選手もいて、チームプレーができていた」とたたえた。

優勝に貢献した指宿の4選手(左から)主将の西、いずれも副主将の南谷と竹山、最優秀選手の末石=提供写真=

加盟当初は大敗続き 悔しさ力に変えた

 今春に3年生3人、2年生5人、1年生9人の計17人で公式戦デビュー。2、3年生が少ないこともあり、5月の九州選抜大会予選や7月の選手権大会予選は初戦で大敗を喫した。

 それでも全員で練習に励み、末石ら1年生には試合経験を積ませた。ナインは着実に力をつけ、8月の鹿児島大会で待望の初勝利を収めた。そして新チームの初舞台となった今大会で、初優勝。選手たちにとどまらず、その保護者らも歓喜したという。

 初出場となる九州大会では、全国大会常連で九州随一の選手数を誇る浦添と、初戦で対戦することが決まった。これまでの対戦相手よりも一段とレベルが高いチームと戦うことになる。選手たちの糧になるように、竹山監督は「1球1球、魂を込めて頑張りたい」と意気込んだ。

(2023/10/18紙面掲載)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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