【ボーイズリーグ】熊本泗水ボーイズ サヨナラで決めた6年ぶり春切符/春季全国大会熊本県支部予選(中学生の部)

第54回春季全国大会【中学生の部】熊本県支部予選(2023年11月25日、12月9日・山鹿市民球場ほか)

 「第54回春季全国大会」中学生の部の支部予選が各支部で行われている。熊本県支部予選の決勝は熊本泗水ボーイズが3-2で熊本中央ボーイズにサヨナラ勝ちし、6年ぶり2度目の春切符をつかんだ。本戦は3月26~31日に東京都などで開催される。

サヨナラ勝ちで優勝を決め、歓喜する熊本泗水ナイン

▼中学生の部
決勝 熊本泗水3-2熊本中央

7回主将・仲原の犠飛

 三塁からのタッチアップで上森が生還し、7回サヨナラで決着がつくと、熊本泗水ナインは一斉にベンチから飛び出して、中犠飛を放った主将の仲原に駆け寄った。熊本中央との激闘を制し、6年ぶりに春の全国切符をつかみ取り、喜びを爆発させた。

 2―2の7回裏。1死から打順2番の上森が劇的勝利の足がかりを作った。今予選は、1回戦から決勝の前打席までの計11打席で、バント安打2本にとどまっていた。「絶対に出塁して今までの分を取り返したかった。苦手な外角低めだったけど、気持ちで持っていった」と左中間へ打ち返し、50メートル6秒8の俊足を飛ばして三塁まで進んだ。

 続く仲原は「犠牲フライでもいい場面。うまく運べた」と、上森を返すのに十分な飛球を打ち上げた。「監督を男にしたかった。体調不良で来られなかった仲間たちを全国へ連れて行きたかった」と満足げに語った。

決勝の7回、サヨナラの生還を果たす熊本泗水・上森

梶川6回2失点力投 7回は藤本がピシャリ

 この試合では、先発右腕の梶川が2回までに2点を失ったが、3~6回は走者を背負いながらも粘りの投球を見せて追加点を許さなかった。7回は、2番手の藤本が三者凡退で抑えた。準決勝の熊本田原坂戦でも、2回に1点を先取されたが、伊豫と藤本の継投で3回以降を無失点と、投手陣が踏ん張った。好リードした捕手の岩本は「みんな真っすぐがいい投手。低めの変化球を使いながら直球を生かす投球を引き出せた」と胸を張った。

 熊本泗水の全国大会出場は、2019年夏の選手権大会以来の4年ぶり。春季で見れば、2018年以来で、その時はベスト8入りした。今回は、それより上を目指す。松崎監督は「いかに次の塁を狙えるかが大事。足の速い選手が多いので、走塁をもっと鍛えたい」と、さらに磨きをかける考えだ。チームを引っ張る仲原も「一人ひとりの力を上げて全体で成長したい」と、冬場の練習での強化に意欲を見せた。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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