【ボーイズリーグ】黄城ボーイズ準V 九州勢19年ぶり決勝進出の快挙達成/春季全国大会(小学生の部)

スターゼンカップ第54回春季全国大会(2024年3月26~31日、東京・大田スタジアムほか)

 「第54回春季全国大会」が開かれ、全国の各支部・地区代表が春の日本一をかけて激闘を繰り広げた。小学生の部に16チーム、中学生の部に44チームが出場。九州勢は小学で、九州代表の黄城ボーイズ(西九州支部)が準優勝した。中学は、福岡志免ボーイズ(福岡県南支部)が8強、県央宮崎ボーイズ(宮崎県支部)が16強に入った。優勝は小学が東京世田谷ボーイズ(東京都西支部)、中学が春日部ボーイズ(埼玉県東支部)だった。

小学生の部で九州勢として19年ぶりの決勝進出を果たした黄城

▼小学生の部
1回戦  黄城8-5小坂井・岡崎中央合同
準々決勝 黄城1-0大阪泉州
準決勝 黄城8-3津
決勝 東京世田谷3-2黄城

決勝は王者・東京世田谷と互角の勝負

 頂点にはあと一歩届かなかったが、黄城が準Vと大健闘を見せた。決勝の相手は、2021年から夏の大会を3連覇中の王者・東京世田谷。思い切りぶつかっていくには申し分ない相手だった。

 初回、リードオフマンを務める主将の蒲原がまず、チームを勢いに乗せた。左前打で出塁すると、3番・西村が安打で続き、4番・福地の二ゴロの間に先取点を奪った。

 その裏、逆転を許したが、2番手としてマウンドに上がった溝口が2回以降を1失点に抑える好投で味方の援護を待った。2点を追う5回には西村が二塁打で出塁し、森の適時打で1点差と迫った。必死の追い上げも及ばなかったが、最後までファイティングポーズを取り続けたナインに、応援席からは大きな拍手が送られた。

 決勝でチーム唯一のマルチ安打と気を吐いた西村は「決勝で気持ちが入って、自分のスイングをしっかりとできました」と振り返った。主将の蒲原も「守備が良かったし、やれることはやれたと思います。中学校でも全国大会に出たいです」と充実感をにじませた。

決勝の2番手で好投した黄城・溝口

全国で勝つために練習「悔いはない」

 昨春、昨夏と全国大会で8強入りし、3季連続で臨んだ大舞台。全国で勝つために練習してきた――。小学生の部で九州勢が決勝まで勝ち上がったのは、2005年準優勝の太良スペース以来、19年ぶりだ。旋風を巻き起こした選手らは試合後、「悔いはないです」と声をそろえた。

 坂下総監督は「子供らは、少ない人数でよく頑張ったと思います。夏にまた、この舞台で世田谷さんとやりたいですね」と賛辞を惜しまなかった。力を出し切り、すがすがしさに包まれた黄城ナイン。堂々と、胸を張っていい。

※新聞紙面(4/5)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および九州ブロック関係全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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