【ボーイズリーグ】飯塚ボーイズ 最強打線が威力発揮! 4戦計37得点で秋春連続九州王者に/ミズノ旗争奪九州選抜大会(中学生の部)

第20回ミズノ旗争奪九州選抜大会【中学生の部】(2024年4月27、28日、福岡・本城球場ほか)

 「第20回ミズノ旗争奪九州選抜大会」(中学生の部)は、九州ブロック全9支部の代表16チームが出場して開かれた。決勝は、飯塚ボーイズ(福岡県北支部)が那覇ボーイズ(沖縄県支部)に14―7(6回コールド)と打ち勝ち、8年ぶり3度目の優勝を飾った。

飯塚ボーイズ
優勝を決め、歓喜する飯塚ナイン

▼中学生の部
決勝 飯塚14-7那覇
(6回コールド)

決勝13安打14得点 ダブルスコアで圧倒

 九州最強とも言える飯塚の打線が本領を発揮した。両チーム合わせて21点の打撃戦となった決勝で、13安打を放って14得点。ダブルスコアで那覇を退けた。全4戦で計37点を挙げ、同じく大量得点で制した昨秋の九州大会に続き、秋春連続で九州チャンピオンに輝いた。

 春山監督は「強いなあ。打たれても、打たれても、(それ以上に)打つ」と選手たちに感心した。決勝は、2回に集中打を浴びて3点のリードを許した。しかし、3回、無死満塁から中島の右翼線への三塁打で追いつくと、1死後に松川が「(今春の)全国大会で打てなかった分、気を引き締めた。自分の打撃を意識した」と左前へ適時打を放ち、逆転に成功した。

飯塚ボーイズ中島
決勝の3回、3点三塁打を放つ飯塚・中島

主将中島3打席連続長打

 反撃に遭い、4回、5回にそれぞれ1点差に詰め寄られたものの、両イニングとも直後の攻撃で、点差を広げた。そして6回に宮崎の適時三塁打などで5点を奪い、コールドで決着をつけた。

 主将の中島は、「記憶にない」という3打席連続で長打をマーク。初回に左中間二塁打で先制点を演出すると、3回には同点3点三塁打。4回にも右中間を破る適時三塁打を放ち、勢いが止まらなかった。「準決勝までは力んでいたけど、父やコーチのアドバイスがあり、決勝では打てた」と笑みを浮かべた。

飯塚ボーイズ坂田
決勝の2番手で4イニングを3失点の飯塚・坂田

主将のキャプテンシーに投手陣も「安心できる」

 走攻守の三拍子そろった遊撃手。プレーもさることながら、最大の長所はキャプテンシーだ。試合中は笑顔を絶やさないようにして仲間の緊張を解き、ピンチの場面では投手を励ます言葉を発する。「自分が下を向いていたらチームの雰囲気が悪くなる。声を掛けてみんなを楽しませるようにしている。僕自身も楽しくなる」と中島。決勝の2番手で4イニングを投げた左腕・坂田は「安心できるし、頼もしい」と主将に感謝する。

 春季全国大会では、初戦コールド負けに終わった。そのショックから完全に立ち直った飯塚ナイン。どんな時でも楽しんでプレーする姿勢を貫けば、全国の頂点に立つことも決して夢ではない。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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