【ボーイズリーグ】別府ボーイズ 「全員の勝利」3日間6連戦戦い抜き64チーム頂点/ゼット旗争奪福岡大会(中学生の部)

第32回ゼット旗争奪福岡大会【中学生の部】(2023年5月3-5日、福岡・光陵グリーンスタジアムほか)

 中学生の部は決勝で別府ボーイズ(大分)が東広島ボーイズ(広島)を10-3で破り初優勝した。大会には九州各地や広島、愛媛から中学64、小学8チームが出場した。

優勝を飾り喜ぶ別府ナイン

▼中学生の部決勝
別 府(大分)301 021 3=10
東広島(広島)000 030 0=3

4投手継投&10得点で悲願のゼット旗獲得

 別府は3日間で6試合を勝ち抜き、64チームの頂点に立った。東広島との決勝では帆崎、宮地、井上、飯田の4投手の継投で3失点に抑え、打線は走者を出した5イニングすべてで得点し10点を挙げる快勝だった。

 決勝でチームは先制したが、5回に2点を返されてなお無死満塁の場面で、3番手の左腕・井上が右翼から急きょマウンドに向かった。公式戦の登板は1年以上なく、「まさか自分が……」と驚いたという。

 それでも「抑えなきゃいけないと、全力で投げた。カーブがいいところに決まった」と力投。犠飛で1点を失ったが味方の好守にも助けられ、2イニングを自責点0とした。井上の好投が再びチームに流れを呼び、6、7回に計4点を加えて突き放した。

決勝の3番手で好救援した別府・井上

井上、宮地、竹下らがイニングつなぐ

 決勝に進んだ2チームは3日間ともダブルヘッダーとなる過酷な日程。準決勝、決勝では主力投手が球数制限で投げられなくなり、裏田監督は「投手のやり繰りが難しかった」と振り返った。

 そんな中、大会を通して、これまで登板機会が少なかった井上、宮地に加え、1~3回戦で投げた竹下陽翔が短いイニングをつないで勝利を引き寄せた。

決勝と準決勝で登板した別府・宮地

野田8投手を好リード

 彼らを引っ張った捕手・野田の存在も大きい。6試合とも先発マスクをかぶり、計8人の投手をリード。「打たせて取るリードができた。6試合はきつかったけど、体力があったので最後までやり抜くことができた」と胸を張った。

 3度目の決勝進出で初めてつかんだゼット旗。裏田監督は「こんなにハードな大会はほかにない。優勝は悲願だった。ベンチワークを含めて全員の勝利。いい形で夏に臨めそうだ」と喜んでいた。 (弓削 大輔)

(2023/5/12紙面掲載)

※新聞紙面(5/12)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載。小学生の部は5/6に掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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