【ボーイズリーグ】筑後 明るく楽しく、笑顔でつかんだ初の春切符/春季全国大会福岡南予選

第52回春季全国大会【中学生の部】福岡県南支部予選(2022年2月11、20、23、26日・糸島球場ほか)

 中学生の部、九州ブロック最後の1枠となった福岡県南支部予選の決勝は筑後ボーイズが糸島ボーイズに5-3と競り勝ち、春初出場を決めた。本戦は3月26~31日に東京・大田スタジアムなどで開かれる。

歓喜に沸く筑後ナイン

▼決勝
糸 島 010 002 0=3
筑 後 120 002 X=5

「楽しんだらいいことがある」勝利の女神ほほ笑む

 緊迫した場面でも明るく楽しくプレーすることだけ考えた。筑後は6回に追い付かれたが、その裏に細かくつないで再び勝ち越し。最終回のピンチも笑顔で励まし合って乗り越え、2020年夏以来の全国出場権をつかみ取った。

 栗原監督は「現代っ子らしく、明るく立ち振る舞うように。野球は楽しい、楽しんだらいいことがある、と言ってきた」。前だけを向いてプレーするのが筑後スタイル。彼らに勝利の女神がほほ笑んだのは、同点とされた直後の6回裏だ。

 1死満塁の好機で龍頭への4球目はバットのグリップエンドに当たった。打球はファウルにならず前へ転がった。相手の打球処理が少し遅れた間に、三塁走者の代走・植木が生還して勝ち越し。続く鹿毛主将の犠飛で計2点を入れた。

1番打者としてチームを引っ張った鹿毛主将

1年生投手好投 先輩後押し

 1年生投手が奮闘した。先発の田中は6回途中までゲームを作り、2番手の龍頭は6、7回ともピンチを背負ったが無失点。また準決勝では梶山が4回無失点と好投した。鹿毛主将や捕手の滝川ら2年生が「楽しめ」と励まし、強打者に対しても思い切りのいい投球ができたことも勝因に。龍頭は「スライダーが良かった。先輩たちが声を掛けてくれて気持ち良く投げられた」と胸を張った。

 昨夏のジュニア大会では糸島に完敗。決して力のあるチームではなかった。鹿毛主将は「新チームが始まった頃は意識も低かったのでまず雰囲気作りから始めた。個々の意識も高めていった」。団結して地道に練習を重ね、少しずつレベルアップした。指揮官は「コツコツ積み上げて勝てたのは自信になる。全国ではまず初戦突破を目指す」。大舞台でも明るく、笑顔で楽しみ、白星をつかみ取る。(弓削 大輔)

(2022/3/5紙面掲載)

※新聞紙面(3/5)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(3回戦以前の記録は別日に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法

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