【ボーイズリーグ】伊万里完封V 投手陣躍動 4戦中3戦無失点/九州選抜大会西九州予選

第18回九州選抜大会【中学生の部】西九州支部予選(2022年2月20、23、26日・SHOWAハンバーガースタジアム唐津ほか)

 春の九州王者を決める「九州選抜大会」の予選が西九州支部でひと足早く行われた。決勝は伊万里ボーイズが西松ボーイズに6-0で完封勝利。7年ぶり5度目の出場が確実視された。本戦は4月23、24日に福岡市周辺で開催。各支部の予選上位16チームが出場する。

完封で優勝した伊万里ナイン=提供写真=

昨年軟式から転向の有山 西松打線ピシャリ

 投手陣が確かな成長を遂げていた。伊万里は初戦こそ4点を奪われたが2回戦以降は3戦連続無失点で優勝。決勝は3投手の継投で全国大会に出場する強敵・西松打線をゼロに抑えた。

 途中加入の左腕が躍動した。先発の有山は4回1/3を2安打無失点。左打者の多い相手打線に対し、切れのあるカーブ、スライダーなどを用いて抑え、右打者に対しては内角を突くクロスファイアが決まってゲームを作った。

 昨年の春に軟式から転向。昨秋も登板機会はあったが制球が定まらなかった。原監督は「硬式の経験は1年未満。本人も課題は分かっていたので基礎トレーニングから一生懸命取り組み、走り込みも結構した」。冬場に努力を重ねた成果もあり、制球がまとまり球速もアップ。配球面も捕手の畑元やコーチ陣と話し合って安定感が増した。

決勝で好投した有山=提供写真=

昨秋のリベンジ成功 苦手意識払拭へ

 5回途中からは前田竜が緩い球を交えて抑え、7回はエース格の藤森が無失点で完封リレーに成功。準決勝で登板した江口らも含めて投手陣の安定感が光った。

 打線は計6得点で援護。初回は先頭の中島が切り開いて敵失により2点を先取。3回は4番・大坪の2点二塁打、5回は有山、江口の連続長打で2点を加えた。

 昨秋は西松に連敗したが、果たしてこの完封勝利で苦手意識は払拭(ふっしょく)できただろうか。指揮官は「大会前に練習できていない選手もいたけど、下位から安打が出てうまくつながったし、カバーしてくれた」と声を弾ませた。3年生が少なかったこともあり、経験値は十分あるチーム。来月の本戦で他支部の強豪相手に力を試し、夏につなげていきたい。

(2022/3/10紙面掲載)

※新聞紙面(3/10)では選手名フルネ-ム表記、全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

関連記事

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る