【ボーイズリーグ】大分明野 14年秋以来九州王者 貪欲に奪った7得点/九州選抜大会

ミズノ旗争奪第18回九州選抜大会【中学生の部】(2022年4月23、24日、福岡・光陵グリーンスタジアムほか)

 春の九州王者を目指して各支部予選を勝ち抜いた中学生の部16チームが熱戦を繰り広げた。決勝は大分明野ボーイズ(大分)が熊本中央ボーイズ(熊本)を7-4で破り、初優勝を飾った。新設されたグッドマナー賞は須恵ボーイズ(福岡南)が選ばれた。小学生の部は6月に鹿児島で開催される。

優勝を決めて喜ぶ大分明野ナイン

▼決勝
大分明野(大分)104 020 0=7
熊本中央(熊本)020 002 0=4

高橋輝 不振脱出3安打

 大分明野は決勝で強力打線の熊本中央に打ち勝ち、2014年秋以来となる九州チャンピオンの座に就いた。

 決勝では、1-2の3回1死一塁から山脇の安打の後、伊東が右翼線を破る適時二塁打を放って同点。続く高橋輝の中前2点適時打で逆転。さらに併殺崩れの間に1点を加えた。

 5回には1点を加え、なおも1死満塁から二ゴロで三塁走者は本塁封殺となったが、相手の送球の隙をつき二塁走者の加藤が本塁へ。持ち味の積極的な走塁で追加点を挙げた。

 5番の高橋輝はこの試合3安打。最近は好機での凡退が続いていたが、決勝前に益山コーチから「今は調子が悪いけど、夏に(好調を)持ってくればいい」と助言を受けた。「何も考えず、来た球を仕留めようとだけ思っていた」と楽な気持ちで打った一打が決勝打になった。

 外野手の頭を越すような長打ではなく、内野手の間を鋭く破る打撃を徹底。吉川監督は「相手は一撃があり怖かった。貪欲に1点を取りに行く、ウチらしい点の取り方ができた」と振り返った。

準決勝で好投した大分明野の荻山

伊東、荻山ら好投

 1回戦から準決勝までの3試合はすべて無失点。八幡東との1回戦は伊東が「変化球が入らなかった分、直球でカウントが取れたのが良かった」と5回を0点に抑えた。宮崎との準決勝では荻山が4回を1安打無失点。「全国大会ではカーブやスライダーが甘く入り打たれたので厳しく投げようと思った。カーブが思った以上に入った」と話した。

 彼らの好投により、四井と山脇の左右両エースは決勝で投げられる球数が十分に残っていたことも勝因になった。投手層の厚さも九州ナンバーワンと言っても過言ではない。このまま夏に向かって突き進む。 (弓削 大輔)

(2022/4/29紙面掲載)

※新聞紙面(4/29)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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