【競輪】北津留翼 痛恨の先頭誘導員早期追い抜き失格 今後のあっせんはどうなる?

あっせん保留と停止のペナルティー 復帰は6月見込み

 1月20日の小倉競輪第12Rで、九州を代表する自力型、北津留翼(37・福岡)が「先頭誘導員早期追い抜き」により失格となった。

 1周400メートルバンクで5周回競走の場合、残り2周になるまでペースメーカー役の先頭誘導員を追い抜いてはいけないルールがある。ところが、北津留は戦いに集中し過ぎた結果、このルールに抵触した。

 この失格には、あっせん保留に加え、あっせん停止の重い罰則が課せられる。昨年は2月取手の菅田壱道、7月いわき平の日高裕太、坂田学らが同じ理由で失格となった。復帰は菅田が同年7月、日高、坂田が12月。前例を見ると、北津留の復帰は6月になる見込みだ。

競輪祭は出走回数微妙

 北津留は昨年、G1とG2合わせ9大会あるうち、7大会に出場した。しかし今年は活躍の場が限られそう。2月G1「全日本選抜」、3月G2「ウィナーズカップ」には不参加となり、5月G1「日本選手権」も絶望的だ。

 6月G1「高松宮記念杯」と7月G2「サマーナイトフェスティバル」は必要出走回数を満たしており、他の条件もクリアできる可能性は高い。しかし、8月G1「オールスター」、9月G2「共同通信社杯」、10月G1「寛仁親王牌」の必要出走回数を満たせる可能性は低い。

 11月のG1「競輪祭」も不透明。年明けの立川記念決勝2着で条件をクリアしている。だが6―8月の3か月間で、必要な出走回数24走を満たさなければならず、あっせんする側の裁量次第となる。

 「先頭員―」は自力型の暴走行為を阻止するためのルールではあるが、今回の北津留は逃げ粘って2着入線。しっかりと、車券を買ったファンに貢献する形を作った。北津留自身がファンを軽視するような走りをしなかったことだけは、分かってもらいたい。(中村 秀昭)

(2023/2/8紙面掲載)

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る