【競輪】田中誠、阿部将大ら九州勢が盛り上げる 注目選手紹介①/久留米G3中野カップ25日開幕

久留米競輪G3「開設73周年記念・第28回中野カップレース」 6月25-28日<9車立て12R制>

 久留米競輪のG3「開設73周年記念・第28回中野カップレース」はあさって、25日に熱戦の火ぶたを切る。S級S班をはじめとする他地区勢力も強力だが、地元九州も充実。田中誠、野田源一、坂本健太郎、吉本卓仁の久留米カルテットに北津留翼、園田匠、岩谷拓磨らが大会を盛り上げる。松本秀之介、伊藤颯馬、阿部将大ら若手の活躍も楽しみだ。

田中誠 強気のハンドルさばきで上位進出へ

強烈な存在感を示したい田中

 練習の裏付けをもって自分の位置を主張するマーカーだ。前回佐世保の準決では今回も一緒の原口に乗り、直線差しで1着。連続優出に成功し、リズムを上げて地元記念に乗り込んでくる。

 昨年大会では滑り出しは順調だったが、準決で真杉匠の後ろで流れが向かず後半失速。2167と目標の優出には届かなかった。今年は九州の若手先行型が昨年以上に増え、目標には事欠かない。強気のハンドルさばきで上位進出を狙う。

阿部将大 精鋭そろう117期 高知G3でS級初V

先行型としてラインを盛り上げる阿部

 九州の豊作期と言われる117期の一人。S級昇級まで少し時間を要したが、今年3月の高知ではS級初優勝をG3でやってのけた。いきなりG1「競輪祭」の出場権を手に入れ、大きな注目を浴びている。

 カマシ、まくりに威力があるが、研究熱心で抑え先行で戦いの幅を広げようと努力する近況。G3は4度目となるが、一次予選は着実に突破している。初の九州の記念となる今回も軽快な走りを披露する。


自力型多い九州勢

 特に気合が入るのは田中、野田、坂本、吉本の久留米に拠点を置く4人だ。吉本は昨年大会で優出したが、落車で大ダメージを負った。1年間をかけてようやく復調しており、今回は大会初Vを目指す。強気のマークでは田中がリードし、坂本は自在性で勝負。坂本も追い込み型に移行し成績は安定している。

 北津留、岩谷もパワーには申し分ない。北津留は昨年10月の熊本代替記念で優出し、バンク相性もいい。岩谷は3月の高知G3で阿部将の前を回って3着に入り、阿部将同様に競輪祭の出場濃厚となっている。

 今回は松本、伊藤颯、伊藤旭、さらに阿部将と成長を続ける若手も参加する。自力型が多ければ紫原、加倉の地元重鎮コンビ、阿部兼、小川のチャンスも広がる。

 狙い目選手となりそうなのが伊藤旭。戦法は先行基本ではないが、位置取りも含めた自在戦で自分を主張。今年は2月静岡で記念決勝に乗り、荒井崇博と別線で単騎の戦いを選んでいる。この半年間に失格が2回あっても、S級点が確保できる成績を残している。

(2022/6/23紙面掲載)

https://www.seibuhochi.com/keirin/keirinarticle/20220625ks.html

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