【競輪】山田英明&庸平 地元S1兄弟 今年も2人揃って優出だ /武雄記念 注目選手紹介(中)

武雄競輪G3大楠賞争奪戦 2022年4月23-26日<9車立て12R制>

 武雄競輪のG3「開設72周年記念たけお競輪・大楠賞争奪戦」は23日に開幕する。近況は明暗が分かれる山田英明、庸平の地元S1兄弟。負傷の影響を抱える兄英明と絶好のリズムで乗り込む弟庸平。昨年大会では一緒に優出し、庸平が前で駆けたが英明が5着、庸平は9着だった。今年も連携し好結果を出すため、気合十分で戦いに臨む。

負傷後の不利を気合でカバーする山田英(左)と勢いある山田庸が地元記念の連続優出を目指す

山田英明 負傷影響残るも気持ちは前向き

 山田英明は、今年は負傷の影響を残したままの参戦となる。2月の全日本選抜で落車し、骨盤の右側を折った。先月の宇都宮「ウィナーズカップ」で復帰したが、股関節などが思うように動かず初日8着で2日目以降を欠場した。

 今月の佐世保を走り、③2 ⑤で優出。手応えは万全ではなかったが、幾らか右肩上がりだった。「宇都宮で復帰するのは早すぎたけど、そこに向けて考えたから回復も早かった。復調度は何割?と聞かれると厳しいけど(佐世保)準決で山崎賢人に付いて行けたし、武雄記念では今の力をみんな出したい」。前向きに戦うだけだ。

山田庸平 好調キープ 地元記念連続優出だ

 山田庸平は昨年10月の「寛仁親王牌」で2度目のG1優出を果たし、それ以降も好調。今年に入って記念優出が2回、F1優勝が2回と順調だ。3場所前の松山準決では逃げ切りも決め、何でもこなす自在型の色を濃くしている。

 昨年大会の決勝では兄の前を回って先行態勢を取った。だが打鐘で仕掛けた清水裕友にたたかれ「悔しすぎる一戦」になってしまった。今年は昨年と比べても、全体的に底上げされている印象。前回の平塚記念準決で古性優作を振り切った脚力を持って、地元記念の連続優出を狙う。

(2022/4/21紙面掲載)

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