【福岡】歓喜に沸き、そして泣いた 「栄光の西鉄ライオンズ~映像でよみがえる野武士軍団の記録~」 DVDファンに好評/球団発足70周年

56~58年日本S 平和台球場の球宴も

 日本シリーズ3連覇など貴重な映像を編集した九州朝日放送のDVD「栄光の西鉄ライオンズ~映像でよみがえる野武士軍団の記録~」は、ファンの間で評価が高い。西日本鉄道とKBCに残る1955年(昭和30年)から72年までのアーカイブ映像をもとに制作。球団の栄枯盛衰がよくわかる作品だ。

 巨人と熱戦を繰り広げた1956年(昭和31年)~58年の日本シリーズや、63年(昭和38年)に成し遂げた最後のリーグ優勝のほか、本拠地平和台球場でのオールスターゲームも。カラー映像もあり、見応え十分だ。

 「1番センター高倉、2番ショート豊田……」。黄金期のメンバーを当時のウグイズ嬢だった今泉京子さんの声で紹介。美しい本塁打を放った大下弘、鉄腕稲尾和久、豪打の中西太ら名選手たちの動きや表情をじっくり見ることができる。

 九州の野球熱を高めたライオンズだが、栄光は長く続かなかった。72年秋に球団譲渡が決まった。平和台での最後の公式戦やしんみりとした百道寮(福岡市早良区)の様子には胸が痛む。

古い映像再編集に苦労

 KBCのスタッフによると、完成までに難題が多かったという。「古い映像は、権利関係が複雑で、各球団や放送局などに承諾を得ていく必要がありました」とメディア工房の香月和宏さん。編集作業についてシステム技術部の谷口克巳さんは「当時の撮影は、音声と映像を別々に収録してしていたため、音声が消失し映像しか残っていないものが多く、BGMを工夫するなど苦労しました」と振り返る。

 福岡市や北九州で盛大に行われた優勝パレードをはじめ試合以外の映像に出てくる風景も懐かしい。ざっくばらんで陽気な選手たちを屈託のない笑顔で応援した人々--。野武士軍団の足跡とともに昭和の風情に癒される。

 ◇DVDは現在発売中。通常販売価格4180円。詳しくはKBCオンラインショップで。

(2021/6/29紙面掲載)

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