【ボートレース】安河内健、末永和也、定松勇樹 “峰軍団”期待の3人が初のA1入り

 有望な若手が多い佐賀支部から、122期の安河内健、124期の末永和也、125期の定松勇樹が初のA1入りを決めた。5月から10月までの2023年前期適用の級別争いで、いずれも6点超えの勝率をマークした。

スピードターンが復活した安河内

安河内 7月とこなめで自身V2

 安河内健は、兄に将を持つ兄弟レーサー。デビュー3年目の2020年9月に戸田一般戦で初優勝を達成。スケール大きなレース運びでA1入りは時間の問題と思われていた。ところが、昨年はS事故を多発。5月からのわずか4か月間にFを3本切ってしまう。計180日のF休みがたたり、3期前は出走回数不足でデビュー期以来のB2に降格した。前々期もB1入り条件の50走を確保するのが精いっぱいで、何よりも無事故完走を余儀なくされ続けた。

 ようやく出走回数に余裕が生まれた前期、スピードターンが復活する。本来の姿を取り戻し、7月のとこなめG3戦で自身2度目の優勝。勝率は初の6点超えとなる6・27をマークした。

最優秀新人タイトルを争う末永(左)と定松

師匠とG1、SGを走りたい

 2022年最優秀新人タイトル争いで大接戦を演じている末永と定松は今年大ブレイクした。末永は10月の若松ボートレースバトルトーナメントで、定松は9月に下関ルーキーシリーズで、ともに初優勝を飾った。前期勝率は、末永が優出8回(1V)で、前々期の6・00から6・86に。定松は優出6回(1V)で、前々期5・83から6・87まで引き上げた。

 くしくもこの3人は峰竜太軍団の一員。安河内と定松は峰、末永は上野真之介を師匠に持つ。「師匠とG1、SGを走りたい」。それは、それぞれに通底する思いだった。その夢が現実となる日がいよいよ訪れる。3人が特別戦でどこまでやれるか。楽しみが、また一つ増えた。(高木 拓也)

(2022/11/9紙面掲載)

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