【ボートレース】島川海輝 デビュー3年5か月初V&A級入りで出世街道歩む

24年前期は勝率5・77でA級入りした島川

今村豊さんの孫弟子 次代の山口支部背負う逸材

 ボートレース山口支部の若武者が着実に出世街道を歩んでいる。

 10月末で2024年前期の級別審査期間が終了した。級別審査は年2回、前期が5月から10月、後期が11月から翌年4月まで。レーサーは次期級別(A1級、A2級、B1級、B2級)を勝率、複勝率、事故率などを基準に決められる。

 島川海輝(20歳・山口支部)=写真=は24年前期勝率を5・77で終え、初のA級入りを確実なものとした。22年後期は勝率2・29、23年前期は3・07、同年後期は4・49の成績だった。半年間で勝率を1点ずつアップし、それだけ舟券に貢献してきたと分かる。

 特にすごかったのが9月ボートレース児島での一戦。自身、4回目の優出は3号艇だったが、仲口博崇の前づけもあり、4コースのカドになった。コンマ08のトップSをビシッと決めてひとまくり。小池修平、重成一人らを相手にデビュー3年5か月目で初優勝を飾った。

 「エンジンも出ていたし、Sも集中して行けた。この初優勝で自信につながりました」と振り返る。

 師匠は末永祐輝で、その師匠はレジェンド今村豊さん。兄弟子に白井英治とグループ全体の意欲も高い。「目先のことより10年後に上位で走れるレーサーになるように」と教わっている。

 今村豊さんの引退後、白井と寺田祥が山口支部を引っ張っている。次世代ではトップルーキーの佐々木完太に期待を寄せられているが、島川も負けてはいられない。

 「来期はA1級入りへ勝負します」ときっぱり。思い切った強気の攻めから目が離せない。 (田原 年生)

(2023/11/1紙面掲載)

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る