【ボートレース】下関は大阪勢のドル箱水面!? 上條暢嵩以外にも好走する選手多数

通算3度のG1優勝は全て下関の上條暢嵩

鎌倉涼は初優出&G1初優出 初優勝や久々V飾る選手も

 ボートレース下関ではなぜか大阪支部の選手が好走する。

 その代表的な例が上條暢嵩だ。1月に下関で行われた競帝王決定戦では通算3度目のG1優勝を果たした。G1初優勝のダイヤモンドカップも下関、2度目のヤングダービーも下関。競帝王決定戦ではシリーズリーダーの瓜生正義が準優で2着に敗れる波乱。優勝戦の1号艇が転がり込んでくるという幸運もあったが、それまで優出が一度もないエンジンで大暴れしたのは水面相性が抜群にいいからだろう。

 そのほかにも大阪支部は度々下関で大暴れ。2014年の下関SGチャレンジカップでは太田和美が優勝。森貴洋は22年に実に自身15年ぶりとなる優勝を果たしている。

 鎌倉涼は初優出(09年女子リーグ)もG1初優出(レディースチャンピオン)も下関。当時は平成生まれ初のG1優出ということで話題になった。

 なぜ大阪支部の選手が下関で活躍するのか。それは住之江が工業用水を使用しているからとみる。住之江は淡水の中でも特に水質が硬いと言われている。一方、下関は海水で淡水と比べると水質は柔らかい。下関は海水の中でも特に乗りやすいとされており、乗りづらい住之江で鍛えられた選手はすいすいターンできる。スキーで言えば急斜面ばかりの上級者コースばかりを滑っていれば、中級者または初級者コースでは比較的簡単にターンできる。それと同じ理屈だ。

 大阪支部の選手が下関で初優勝を飾った例も少なくない。権藤俊光、上田龍星、馬野耀、高憧四季がそうだ。おそらくそのほかにもいるだろう。

 ファンの皆さん、大阪支部の選手が下関を走る時は、多少評価を上げて舟券を買ってみてはいかが。 (尾本 恭健)

(2024/2/7紙面掲載)

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