【ボーイズリーグ】福岡志免ボーイズ 両軍計34安打21得点の超乱打戦制して7年ぶり春/春季全国大会福岡県南支部予選(中学生の部)

第54回春季全国大会【中学生の部】福岡県南支部予選(2023年11月19、23、25日・雁の巣球場ほか)

 「第54回春季全国大会」中学生の部の支部予選が各支部で行われている。福岡県南支部決勝は福岡志免ボーイズと筑後ボーイズがともに2季連続出場をかけたカードとなり、12-9と打ち勝った福岡志免が7年ぶり7度目の春切符をつかんだ。本戦は来年3月26~31日に東京都などで開催される。

優勝を決め、歓喜に沸く小林(右端)ら福岡志免ナイン

▼中学生の部
決勝 福岡志免12-9筑後

 福岡志免は決勝で、今夏の選手権大会予選でも対戦した筑後に打ち負けなかった。両チーム合わせて34安打、21得点という「超乱打戦」で、大量点を奪われても諦めずに反撃。中盤に逆転し、7年ぶりとなる春の全国切符をつかんだ。

 全国の舞台を経験した選手たちが大一番で力を発揮した。打線は17安打を放ち、12点を挙げた。特に目を引いたのが、打順で1番の小林と、4番に座った中川。2人とも8月の選手権大会では、クリーンアップを務め、全国8強入りに貢献した選手だ。

決勝の5回、右前に勝ち越しの適時打を放つ福岡志免・中川

 今回の支部予選決勝では、小林は4安打をマーク。そのうち3本は先頭打者でのヒットだった。初回は二塁打で口火を切り、先制のホームイン。7点を奪われた直後の2回も安打で出塁し、反転攻勢の足がかりを作った。5回にも安打を放ち、決勝点となるホームを踏んだ。

 3年生がいた頃は3番を打つことが多かったが、10月から1番に変更となった。「チームに勢いをつける打撃をするために、ボールをよく見て逆方向に打つことを意識した」と小林。リードオフマンの役割を十分に果たし、誇らしげに語った。

 一方、中川は5回に決勝打を放った。1死二、三塁の好機で「それまで、この大会は絶不調だったので、単打で走者を進めることだけ考えた」と、2球目の直球をコンパクトにとらえて右前に運んだ。相手の守備が乱れるのを見て、「ホームまで行けると思った」と50メートル6秒8の俊足を飛ばし、自身も生還して、一気に点差を広げた。

福岡志免の投手では尼ヶ崎が好投。3番手で5回以降の3イニングを無失点で流れを呼んだ

 チームは9月と10月の大会で各1勝にとどまった。個々の力はあるのだが、練習に取り組む姿勢などで一体感が不足していたという。そうした中で、九州大会予選の2回戦で糸島に逆転負け。「そこから変わった」と近藤監督。主将の江隈大翔を中心に、懸命に練習に励み始めた。その成果が、大量リードを奪われても集中力を切らさず、逆転勝ちへとつながった。この冬も高い意識で心身を鍛え、来春の本戦に備える。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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