【競輪】後藤大輝 久留米記念で大健闘のS級デビュー戦「やれる自信がついた」

準決勝で脇本雄太相手に先行勝負

 福岡の新スター候補、後藤大輝(22・福岡)=写真=がS級デビューを終えた。

 初参戦は昨日まで開催された地元久留米のG3開催。初日1Rで逃げ切って快勝し、華々しいスタートを切った。シリーズの準決勝まで駒を進め、準決では輪界ナンバーワンの脇本雄太を相手に先行して5着。優出には届かなかったが、将来性をアピールした。

 選手養成所時代からダッシュ、持久力ともに定評があり、大きな期待がかけられていた。昨年7月のA級3班格付け後は、チャレンジ戦を3場所でクリア。9連勝を達成して、A級2班に特別昇班した。

 昇班後はS級への特別昇級チャンスを2度逃したが、1着を量産。先月から西武園、別府、小倉の3場所を連続で完全優勝し、今月11日にS級2班に昇級。最高峰のステージに立つ資格を得た。

 魅力は、自転車好きというより「競輪好き」の印象を受けること。競輪ファンの父の影響で選手を目指した。養成所時代から「ライン戦」という競輪独特の走り方を研究し、実戦にも生かしている。それはS級でも通じるレベルだ。

 「久留米記念を走ってS級でやれる自信がついた。準決は体が固まるような緊張感があったけど、僕はチャレンジャーなんだと思い、脇本さん相手でも先行で挑むことができた。今はダッシュとか、足りないものだらけ。一生懸命に練習して、力を付けて常に上の人たちに挑戦していきたい」

 次回は来月5日からの向日町F1。大活躍に期待したい。 (中村 秀昭)

(2023/6/28紙面掲載)

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