【競輪】松本秀之介 ルックス&先行力抜群 地元バンク“誕生”追い風に羽ばたく/記者が選んだ2024イチ推し選手

先行、まくりで活躍が期待される松本

昨年はG2以上に7回出場 まだまだ伸びしろ十分

 スラッとした長身にキリッとした目鼻立ち。一度見たら忘れられない、歌舞伎俳優のような競輪界屈指のルックスをもち、しかも強い! そんな先行選手が熊本にいる。

 持ち味はスピードを乗せて長くもがける先行力。ペースで駆け、時に加速し、4角からしっかり踏み直す。S級でもまれ末の粘りもつき力を付けた。現在はまだ成長段階だが、伸びしろは十分にある。

 あとは、経験と努力のみ。昨年はG2、G1合わせて7回出場。一昨年の4回から一気に出場回数を重ね、競輪界の頂点を経験し5勝を挙げた。しかし、「ダッシュ力とレースの流れに反応してスイッチする時など対応が遅い。まだまだです」と反省も忘れない。

 F1、G3、G2、G1と活躍の場を徐々に上げ競輪界トップのスピードを体感することで、さらなる飛躍が期待される。

 今年は熊本の選手にとって記念すべきメモリアルイヤー。6月に熊本競輪場が復活する。2016年4月の熊本地震から8年余り、再建された熊本バンクで新たなスタートを切ることができる。

 デビューして約3年半、これまで地元バンクは存在しなかった。久留米や武雄に出稽古に行ったり、同期の仲間と一緒に街道練習に出かけたり苦労の連続だった。しかし今年は、地元ファンの声援を背にレースができる。

 バンクが身近になったことで、時間を有意義に使えるばかりでなく、練習の幅も広がる。体力的にも、精神的にもタフになれる環境が生まれる。

 将来の目標を「何でもできて動ける嘉永泰斗さんのような自在派の選手になりたい」と見据える。地元バンク誕生という追い風に乗り、G1の準決、決勝を目指し年男が羽ばたく。 (松永 康弘)

◆松本秀之介(まつもと・ひでのすけ)2000年5月7日生まれ、23歳。熊本県出身。日本競輪選手養成所117期生として2020年5月に小倉でデビュー。同年8月にA2へ特別昇班、21年6月にS2へ特別昇級、22年7月からS1。通算329戦141勝、21V。昨年はG1・G2レースに7回出場し5勝。177センチ、80キロ、血液型B。おうし座。

(2024/1/5紙面掲載)

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