【競輪】熊本競輪7月20日から再開決定! 西島貢司支部長「みんなが一つになって頑張ってきた結果」

日本競輪選手会熊本支部の支部長を務める西島貢司
日本競輪選手会熊本支部の支部長を務める西島貢司

地元バンク再開「夢」叶う

 2016年4月の震災以降、休止中の熊本競輪が7月20日に再開する(昼開催のF1・S級シリーズ)。

 その決定を受けて、熊本県所属の選手らは、それぞれの意気込みを聞かせてくれた。特に感慨深い面持ちで再開を喜んだのが、64期の西島貢司選手だ。

 1969年6月30日生まれの54歳。89年8月デビューの大ベテラン。現在は日本競輪選手会熊本支部の支部長を務めている。選手としては、強気の競走で売ってきたマーカー。しかし自転車を降りると優しく丁寧な対応ばかりで、記者受けもいい人物だ。

 そんな西島選手が役員として尽力するようになったのは、震災後に熊本競輪の再開どころか、場の存続自体が危ぶまれていた2018年から。開催指導員、副支部長を経て、現在は支部長として4年目を迎えている。

 他の役員らと協力して関係者との交渉、役員としての仕事をこなしながら、選手としても現在進行形で戦っている。

 熊本競輪再開を前に、西島選手に率直な感想を聞くと「今あるのは達成感ですかね。(役員として)やりがいがありました」と笑顔で答えてくれた。

「再開に向けて困難はありましたが、関係者の方々はもちろん、選手も同じ目標に向けて気持ちがまとまっていたと思います。僕としては熊本競輪再開は、一つの夢になっていました。みんなが一つになって頑張ってきた結果です」。

 西島選手は培ったマーク技術を駆使して戦いを続けている。500バンクから400バンクに生まれ変わるホームバンクでも元気に走る姿を見ていきたい。 (中村 秀昭)

(2024/3/27紙面掲載)

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