【競輪】嘉永泰斗、伊藤颯馬、北津留翼ら九州ラインが結束して5年ぶり王座奪還へ/武雄G3大楠賞争奪戦11日開幕 展望(中)

武雄競輪G3「開設74周年記念 大楠賞争奪戦 」/2024年5月11-14日

 武雄競輪のG3「開設74周年記念 大楠賞争奪戦」は11日に開幕する。主力はS級S班の清水裕友、深谷知広の2人だが、迎え撃つ九州勢も強力な布陣だ。熊本のエース・嘉永泰斗を筆頭に伊藤颯馬、北津留翼と機動力ある自力タイプがそろっている。連載2回目は、シリーズを盛り上げる地元・九州勢をピックアップする。

嘉永泰斗
熊本のエース嘉永も優勝候補だ

嘉永泰斗 4月川崎記念V 熊本競輪再開に向け弾みつける

 地元・九州勢が69周年の荒井崇博以来、5年ぶりの王座奪還を目指す。

 立役者となりそうなのは機動力ある嘉永だ。直前の平日本選手権こそ⑧717と二次予選で敗れたが、4月の川崎G3は2111①と優勝。近況の調子、成績は安定している。中団からの強力なまくりや柔軟にさばく番手戦でシリーズを盛り上げる。今年7月の熊本競輪再開に向け、武雄記念で活躍し、ぜひ熊本競輪の開幕へとつなげてもらいたい。

伊藤颯馬
伊藤が九州勢を引っ張る

伊藤颯馬 3月ウィナーズカップで決勝進出 九州ライン引っ張る

 伊藤も九州勢にとって欠かせない。今年3月の別府F1で完全優勝したあと、取手ウィナーズカップでは313⑤と決勝に進み、決勝は最終バックを取るなど存在感を見せた。これまで、九州の記念で数多く地元・九州勢の先導役を務め活躍しているだけに、今場所も大いに期待がもてる。

北津留翼
先行力と積極性なら北津留だ

北津留翼 先行力はまだまだ健在

 北津留も持ち前の先行力とダッシュ力で優勝が狙える。日本選手権では5333と未勝利だったが、3日間バックを取るなど積極性は相変わらず。地元の山田兄弟(英明・庸平)を引っ張り、優勝へと導いてくれるに違いない。

 松本の先行力や岩谷の機動力も侮れず、勢いに乗れば、決勝進出も狙える。

 ◇主な地元・九州勢◇ 山田庸平、山田英明、嘉永泰斗、北津留翼、伊藤颯馬、松本秀之介、岩谷拓磨、金ケ江勇気、山口敦也、立部楓真、青柳靖起、稲吉悠大、小林弘和、成松春樹、大西貴晃

(2024/5/9紙面掲載)

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