【競輪】熊本競輪の再開もうすぐ 6月初旬に新400バンクで模擬レース&内覧会実施

  いよいよ、7月20日に熊本競輪が再開する。

 それに先駆けて、来月初旬には内覧会や模擬レースも行われる。模擬レースは3、4日の2日間に予定され、新しいバンクの試走を入念に行い本番に備える。また7、8日の両日にも多方面の報道関係者向け内覧会を行い、8日には記念式典も予定されている。ようやく復活が現実味を帯びて来た。

 2016年4月の熊本地震で走路を含む施設が大きく破損して8年を越えた。走路も500バンクから400バンクに縮小して生まれ変わる。

 熊本県登録の選手らも現在は練習地を求め、久留米や武雄などに散らばっている。また鹿児島県にある根占自転車競技場を借りる選手もいたりする。願いは熊本競輪再開でまとまっていた地元選手が、やっと本当に集まる場所ができる。10月の記念開催も、代替ではなく本物の地元バンクを使うこととなる。

 7月に新たなる歴史を刻む前に、ちょっとしたアラカルトを。熊本競輪の旧バンク最終シリーズは、16年3月6日のF2戦。決勝戦を勝ったのは松岡孝高。当時の日本一長い直線を生かして、まくり追い込みで優勝。小川真太郎を破って、塚本大樹と熊本ワンツーで締めた。その翌月に誰も予想していなかった事態が起こったため、旧熊本500バンク最後の優勝者として、名を刻むことになった。

 ガールズ競輪では15年12月2~4日開催の児玉碧衣が、旧熊本バンクの最後の優勝者。S級では同シリーズのF1戦で松岡孔明が優勝している。今年7月以降、生まれ変わったバンクで、どんなドラマが展開されていくのか見ていきたい。 (中村 秀昭)

(2024/5/29紙面掲載)

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