【ボートレース】永嶋裕一 デビュー17年目 新境地切り開き悲願の初V達成

菅章哉が協力 チルト3度で大外まくり差し

 福岡支部の永嶋裕一=写真=が10月3日の丸亀一般戦で悲願の初優勝を飾った。デビュー17年目、19回目のチャレンジは、6号艇でチルト3度にして大外からのまくり差し。見事な勝ちっぷりも印象に残るレースを振り返ってもらった。

――優勝おめでとうございます。詳しく話を聞かせてもらえますか。

「ありがとうございます。あの時はすごいエンジンが出ていた。それと、菅君のおかげです」

――菅章哉選手の存在が大きかった、と。

「チルト3度も初めてだったし、全部教えてくれました。準優が終わった後に『あした1回ですね』『6号艇ですね』って声をかけられて。菅君は優出できなかったんで『僕のかたきを取ってください。ペラもSも全部教えますから』って。それなら、となって付きっきりで見てくれました」

――そもそも優勝は意識していたんですか。

「全然考えてなかった。6号艇なんで2、3着に絡めればって。あのレースも跳ねてなかったら2、3着だったと思う。走っている時も頭が真っ白でガッツポーズも全然。ただ、帰りの新幹線のことは気になってました」

「科学の力」減量の成果

――優勝してみてどうですか。

「師匠の大庭(元明)さんが一番喜んでくれました。やっとやねって」

――近況に何か変化はあったんですか。

「減量が大きいかもしれないですね。点数が取れない時もみんなに体重のことを言われてました。ずっと落ちなかったけど、科学の力でここ2か月くらいすっと落ちて」

――今後も菅君仕込みの伸び型は使うんですか。

「そうですね。外枠の時には。今節も4、6枠の時には使ったんですよ」

    ◇◇◇

 話を聞いた福岡一般戦(10月25―30日)でも優出。結果が出たことで「また優勝戦に乗りたくなるんですよ」と好循環を生んでいる。企業秘密という「科学の力」による減量と、一撃狙いの新たな引き出し。現在36歳。まだまだこれから新境地を切り開く力を秘めている。(中村 雅俊)

(2022/11/2紙面掲載)

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