【ボートレース】大井清貴 デビュー16年2か月で初優勝達成

優出10回目 強力エンジン相棒にイン速攻

 思い出に残る一戦となった――。大井清貴(山口支部・37歳)=写真=がデビュー16年2か月でうれしい初優勝を飾った。今月4日、ボートレースからつ「日本モーターボート選手会会長杯」の優勝戦に、1号艇で登場。10回目の優出で快勝し、絶好のチャンスをものにした。

 「開催前は正直、優勝なんて一つも思ってなかったんですよ。突然、いい流れが来ました。エンジンのおかげです」

 タッグを組んだ29号機は5月「オールレディース」でも三重支部の山下夏鈴を初優勝に導いた強力エンジン。大井も前検からその力強さに手応えがあり、一節間ノーハンマーを貫いた。

 「気圧の関係で回転の上がりだけが少し気になった」と振り返るように、1号艇だった準優11Rはピット離れでのぞいた松尾拓にインを奪われてしまったものの、2コース差しで節一パワーを発揮。その反省を踏まえ、優勝戦はきっちりインを守り、コンマ15のトップSで完勝した。

 「前日の夜は少し緊張したけど、優勝戦はリラックスして行けた。いい仕事ができました」

今期勝率6点オーバー

 その人柄の良さが分かるように、先輩や後輩、そして同期からお祝い電話やラインなどがひっきりなしに届いた。そこで優勝の実感が少しずつ湧いてきたそうだ。

 「今期は始まったばかりだけど、もう一度A級に復帰したいですね。多く舟券に貢献できるように頑張りたい」。現在、勝率6・39で自己最高勝率を更新中。今後の活躍に期待したい。 (田原 年生)

(2023/6/21紙面掲載)

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