【ボートレース】エース機の存在が印象的だった九州・山口のSG・G1戦線 今年最後の芦屋周年は14号機と23号機のWエース機から目が離せない

福岡の山本寛久、若松の長田頼宗、大村の枝尾賢がまくりV

 今年後半は、8月福岡のSGメモリアルから始まり、9月は下関のPG1ヤングダービーと唐津周年、10月は福岡周年、11月は徳山、若松、大村で周年が行われ、西部地区(徳山から西の九州・山口7場)でビッグレースが続いた。読者の中には「全場見に行った!」なんて方もいるのではないでしょうか?

 これらビッグレースで印象的だったのは「エース機」の存在。私が直接取材に行ったのは福岡と若松の両周年だけだが、優勝した山本寛久と長田頼宗はともに抜群のパワーを誇るエース機でのまくり勝ち。山本の乗った福岡の61号機はメモリアルで桑原悠選手がSG初Vにあと一歩まで迫ったことも記憶に新しいところだ。若松周年の優勝戦は旧エース機の深谷知博が1号艇で、エース機の長田が2号艇という新旧エース機対決でもあった。1年の使用期間の中でエース機が入れ替わることはよくあることではあるが、使い納めのシリーズ、しかもG1で優勝戦の内枠を固めるとは…。極めつきは大村周年。ここでも伸び抜群の19号機を得た枝尾賢がまくって優勝をつかんだ。エース機だから絶対に勝てるなんてことはないが、その優位性は間違いなくある。

 今年の西部地区ビッグレースの大トリを務める形になるのが12月6日開幕の芦屋周年。芦屋では14、23号機がWエース。14号機は石野貴之のSGオールスターV機。当時はまだ使用期間が短くエース機とは断言できていなかったものの、初下ろしから軽快だった。23号機も常に上位パワーを示す一基。誰がこの2基を手にするのか…。最初のターニングポイントになる抽選から楽しみにしたい。 (井上 泰宏)

(2023/11/1紙面掲載)

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