【ボートレース】次世代の旗手・羽野直也&SG7Vのレジェンド・西島義則が福岡初優勝を狙う/福岡ソフトバンクホークス杯 12月1日開幕

ボートレース福岡G3「福岡ソフトバンクホークス杯」/2023年12月1-6日

 ボートレース福岡のG3「福岡ソフトバンクホークス杯」はあす1日に開幕する。7月の児島オーシャンカップでSG初制覇を果たし、グランプリを控える羽野直也が登場。地元のエースが断然のV候補として福岡水面で躍動する。地元からは益田啓司、平田忠則、石川真二らの実力者も参戦。西島義則、北山康介、高野哲史を始めとした遠征勢とともに激しい優勝争いを繰り広げる。

8点台の勝率をマークする羽野。格上の走りでシリーズをリードする(左)と全場制覇へ残り2場と迫り、優勝だけに照準を合わせる西島

紙面相性悪くないSG覇者2人

 次世代の旗手・羽野と百戦錬磨のレジェンド・西島。ともに水面相性は悪くないのだが、実は当地での優勝がまだない。福岡初Vをかけてしのぎを削る、両者の争いに注目が集まるシリーズだ。

 着実にステップアップを果たし、福岡を代表する存在へと成長したのが羽野。若い時から地元期待の星としてキャリアを積み上げてきただけに、地元戦への思いは強い。優勝した児島オーシャンカップの時も、次のSGが地元福岡のメモリアルで、そこへつなげられるようにと臨んだ大会だった。

 その福岡ではこれまで3回のG1優出と、難水面も決して苦にはしていない。自然と気合も入る地元戦。強い気持ちで優勝へと突き進む。

 西島は3節前の当地一般戦に出場したばかり。伸び型エンジンを駆使し、準優を2コースまくりで勝ち上がると、優勝戦でも2コースから強攻策。優勝には届かなかったものの、大いに見せ場を作っている。SG7Vの猛者はこれまで優勝がないのはびわこと福岡の2場のみ。当地はSG、G1でも優出歴があり、2か月連続出場も追い風に、ここを勝って全場制覇に王手をかける。


展望

豪快なまくりを武器に水面攻略をもくろむ益田

地元・益田啓司&平田忠則も水面巧者

 直近10大会を振り返ると、その内5回で福岡支部の選手が優勝。地元選手の強い大会で、今回もエースの羽野が大本命だ。当地の一般戦は昨年5月の「どんたく特選」以来。その間にSGタイトルを取り、名実ともにトップレーサーとなった。今年は若松と芦屋だけで合計5V。今度はここ福岡でもファンに強い姿を見せつける。

 先月に続く福岡参戦の益田もV奪取に燃える。通算6Vの水面巧者で2日目DRの1号艇にシード。攻撃的な走りが持ち味で、結果はもちろん内容でも魅了できるレーサーだ。平田も2日目DRに登場する。通算10Vの当地ではその存在感がより高まるが、福岡で最後に優勝したのは4年前。勝手知ったる水面で久々の優勝へと激走する。石川真二は現在A2だが、10月尼崎で完全Vを達成するなど完全復調ムード。当地は今年初参戦ながら、3年連続優勝中と高い実績を残す。今回も有力なV候補の1人だ。

北山康介 当地3連続優勝狙う

 遠征勢では先月の激走も記憶に新しい西島とともに北山にも注目したい。8月の一般戦を2コース差しで制し、当地は2節連続優勝中。走る機会は多くないものの、水面相性は抜群だ。来期適用勝率も今節ナンバー2の7・00。打倒羽野の一番手と言える。

 当地周年優出歴のある高野も主役争いに加わる実力者。当地2Vの森永淳や、先月蒲郡で今年2回目の優勝を飾った北野輝季もV戦線に加わってくる。その他にも坂元浩仁、宇佐見淳、吉田慎二郎の愛知勢や、武富智亮、大久保信一郎の佐賀コンビ、地元の安東幸治、岡村将也といった実力者がシリーズを盛り上げる。

(2023/11/30紙面掲載)

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