【ボートレース】クラシック勝負駆けも大詰め 注目は福岡出走中でボーダー上の中沢和志

今年ここまで優勝5回。来春の地元SGに向けて勝負駆け中の中沢

8月以降V4 直前に2節連続優勝

 グランプリ開幕まで一週間を切ったが、来春のクラシック勝負駆けも大詰めを迎えている。芦屋周年を制した茅原悠紀が新たに加わり、対象となるSG、G1、G2の特別戦優勝者は40人。現在は、残る12枠が年間優勝回数上位者に残されている。

 開催中の福岡には中辻崇人(今年7V)、宮之原輝紀(同6V)、中沢和志(同5V)が出場中。中辻と宮之原はクラシック当確といえる状況なのに対して、中沢は全体の51位。まさにボーダー上だ。

 中沢目線で見ると、今の位置は非常に微妙だ。年末までにSG、G1の優勝戦は4回あり、来年のSG出場権が与えられるグランプリ優出者が出場権を手にする可能性もある。また、優勝回数と勝率で中沢を上回る可能性のある選手も複数控えている。その一方で、来年2月の地区選優勝者用に6つの枠があり、例年出場権を持つ選手が優勝して繰り上がり選手が複数発生する。厳しい位置だが、繰り上がりも十分。現状はそんな立場といえる。

 来年3月のクラシックは中沢の地元の戸田での開催。直前に尼崎、戸田で2節連続優勝するなど、今年は8月以降に優勝を4回積み重ねてきた。今年はこの福岡の後、年末には桐生の一般戦。どちらかで優勝できれば、自力で当確ランプをともせそう。「そこまで(SGを)意識してなかったし、本当にたまたま。ただ、もう一回(優勝するの)は難しいね」。SG出場は3年前の下関メモリアルが最後。久々のSG、しかも地元の大舞台へあと一歩のところに迫る。他選手の状況も含めて、勝負駆けの成否に注目したい。 (中村 雅俊)

(2023/12/13紙面掲載)

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