【ボートレース】新開航「まだまだ強くなりたい」 22年にG2、23年にG1制覇なら…次はSGだ

今年はSG制覇の期待がかかる新開

常滑ダイヤモンドカップV、蒲郡ダービーで準優1号艇

 2022年の年間125勝も、G2Vでの特別戦初制覇を含む16優出10優勝も序章に過ぎなかった。特別戦の出場が増えた23年は1着も優勝回数も減ったが、11月にとこなめのダイヤモンドカップでG1初優勝を達成。「色々と経験することができて面白かった」と振り返る1年は、G1タイトルも手に入れ大ブレイクの22年からさらに飛躍を遂げる1年になった。

 SGを走る機会も増えて「もっとミスを減らして精度を高めないといけないけど、エンジンもレースもいい状態なら戦える」ということも実感した。蒲郡ダービーでは準優に1号艇で乗り、SG初優出のチャンスを迎えながら6着。「なかなかできる失敗ではないので、今となってはいい経験ができたと思っている」と、これ以上ないほどに悔しく、何事にも代えがたい経験もあった。

 「色々とかみ合ってたまたま取れたんだと思っている」と謙遜はするが、そんな経験値が11月のG1初Vにつながったのは間違いないだろう。G1制覇を果たしたことで「満足してしまったのか、ほんの一瞬だけですけど、モチベーションが下がってしまった」と燃え尽き症候群に陥りかけたようだが、「これじゃ先がない。G1優勝をゴールにせず頑張ろう」と気持ちも立て直した。

 ここ2年、G2、G1優勝ときたのなら、次の期待はSG制覇だ。「自分が満足してしまわないように、まだまだ強くなりたい」。内容を求めた先に結果が付いてくる。自然体で目の前の一走に集中して、実績を積み重ねる。 (井上 泰宏)

◆新開 航(しんかい・わたる)1996年2月12日生まれ、27歳。福岡県出身、福岡支部。16年5月、118期生として芦屋でデビューし、同節の4戦目で初1着を挙げた。22年には年間125勝を挙げて最多勝を獲得。同年12月のグランプリシリーズでSGデビューすると、23年は11月とこなめのダイヤモンドカップでG1初優勝を飾り、SGは4大会に出場。生涯獲得賞金は2億1641万4090円。165センチ、52キロ。血液型A。水瓶座。

(2024/1/6紙面掲載)

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