【ボートレース】大村のエンジン相場 エース19号機「1強」から「群雄割拠」へ

2連対率は下がってきた19号機だが、エンジン台帳の機力評価には◎が並ぶ

19号機は温水パイプ装着後2連対率下降も「まだエース機」

 ボートレース大村のエース機といえば、『19』というのが全国的にも知られていた。大きな部品交換や中間整備などで劇的に上昇するエンジンが多いなか、昨年6月の初下ろしから抜群、いや超抜の動きだった。正真正銘のエース機といった感じだった。出足もすごかったが、それ以上に伸びがすごかった。エンジン台帳=写真=の伸びの評価には◎の上をいく○がずっと並んでいた。11月のG1周年では、枝尾賢が4カドまくりで優勝した。大村では1強の、すごいエンジンだった。

 なぜ、過去形で書いているかというと、周年が終わってから温水パイプが着くと、全体的に上位の仕上がりにはなるが、ズバ抜けた足になることは少なくなったから。数字にも現れている。周年終了時には63・7%だった2連対率が、現在は53・2%まで下がった(それでも1位)。

 ただ、ズバ抜けた舟足にならなくなったとはいえ、BBCトーナメントでの上條暢嵩は試運転では合わせた選手が驚くほどの動きだった。前操者の高倉孝太も成績は別として、上位級の仕上がりだった。B級選手が多く乗っているものの、エンジン評価にはずっと◎が書き込まれている。まだエース機としての輝きは失っていないと思う。

76号機筆頭に他のエンジンにも注目

 それでも、ボートレース大村の展望番組や最終日のピット解説では何度も話しているが、パイプが着いてからは、『19』を脅かすエンジンが出てきた。その筆頭が『76』。前操者の小林一樹は6年5か月ぶりの優勝を飾った。BBCトーナメントで関浩哉が優勝した『74』も今や上位の一角だし、『21』『45』『67』も上位をひしめき合っている。大村の次節は2月1日から。紙面ではもちろん、展望番組などでも詳しく紹介しますので、どうぞよろしくお願いします。 (長谷 昭範)

(2024/1/31紙面掲載)

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