【ボートレース】羽野直也 G1V3の真価発揮だ 仲谷颯仁、渡辺優美ら好メンバー集結/福岡ウエスタンヤング 11日開幕

ボートレース福岡G3「第9回ウエスタンヤング」/2022年6月11-16日

 G3「第9回ウエスタンヤング」はあす11日、ボートレース福岡で開幕する。将来のボートレース界を担う若手レーサーが集結。その中でも主役はG13勝の羽野直也だ。近況は最高峰SGの舞台でも活躍しており、7月からの新勝率は参加メンバートップの7・69をマーク。初日メインのDRは1号艇で登場する。他にも渡辺優美、石丸海渡、浜先真範、中村桃佳、仲谷颯仁、加藤翔馬ら各地を代表する主力選手が多数参戦し、6日間にわたって熱戦を繰り広げる。

昨年のヤングダービーを制した羽野。今年は若松で悲願の地元G1初制覇を果たした

羽野直也は一枚上の存在に 仲谷颯仁は4年ぶりタイトル奪還へ

 V最有力候補は羽野だ。昨年9月に徳山で開催されたヤングダービーを制し、若手最強の称号を手に入れた。さらに今年3月の若松周年で悲願の地元G1初制覇。近況は最高峰SG戦線での活躍も光り、同世代の中では一枚上の存在だ。当地はV歴こそないものの、ベスト6入りは8回を数える。いつ当地初Vを飾ってもおかしくない状況だ。

 仲谷も当然、V戦線に加わってくる。ウエスタンヤング歴代覇者で、18年の下関大会は8戦6勝オール3連対の圧倒的な強さでV。当地は2Vの実績があり、地元で4年ぶりのタイトル奪還を目指す。

女子は渡辺優美が好調モード V争い加わる

昨年末の当地QCでは優勝戦まで駒を進めた渡辺。今年もここまで2Vと好調だ

 女子では渡辺に注目したい。昨年は15優出4Vと年間を通して高いパフォーマンスを披露。昨年末に当地で開催されたクイーンズクライマックス(QC)でもファイナル入りの活躍を見せた。今年も1月多摩川オールレディース、3月芦屋の男女混合戦を制覇するなど好調モード。羽野、仲谷らと共に地元水面で存在感を放つ。

近江翔吾ら香川支部に強敵ズラリ

 そんな地元勢を脅かす存在が香川支部だ。5月の鳴門周年で自身2回目のG1優出を決めた近江翔吾、当地2Vの実績を誇る石丸の2枚看板に加えて、昨年のウエスタンヤングで優出した竹田和哉と成長株の中村日向、A1復帰を決めた川原祐明に中村桃佳とタレントはそろっている。

 他にも初SGで水神祭を挙げ、予選突破を果たした実森美祐や3期連続A1キープの浜先真範、A1初昇格を決めた山下流心など注目選手は数多い。初日から目が離せないシリーズになりそうだ。


篠原飛翔 地元フレッシュルーキー大暴れの予感 

走り慣れた地元水面で篠原飛が躍動する

 今年から当地フレッシュルーキーに選出された篠原飛翔に、大暴れの予感が漂う。デビューから3年。勝率は一度も下降することなく、上昇カーブを描く。「目立った成績を残せていないけど、徐々に勝率も上がっているし、まだまだ伸びしろはあると思う」と力強い。

 周囲の期待も高く、もちろん自身も地元への思い入れは強い。「福岡を走る機会が多くなるにつれて思い入れも大きくなっている。どのレース場よりも1着を取りたい」と話す。フレッシュルーキーになってからの当地勝率は5・18で、これは自身の22年後期適用勝率4・69)を上回る数字。つまり、福岡ではより力を発揮することを証明している。

 しかし、まだ当地で予選突破の経験はなく、あと一歩のところで足踏み状態が続く。それだけに、今シリーズは一皮むける絶好のチャンスだ。「出場するからには、もちろん優勝を目指して頑張ります。そして、今期は余裕を持ってA級に上がれる数字を残したいです」。地元期待の若武者が今シリーズをきっかけに更なる飛躍を遂げる。

(2022/6/10紙面掲載)

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