【ボートレース】重冨勇哉「調子はめちゃくちゃいい」 足を求めた調整でA級昇格視野

デビュー6年目 今期勝率5.85

 山口支部の重冨勇哉(26)=写真=が初のA2昇格に燃えている。2018年にデビューして今年が6年目。5月以降の勝率は11日現在5.85。この数字をキープすれば、一つの大きな目標を達成することができそうだ。

 近況の調子について質問すると「めちゃくちゃいいです」と即答した。まだ優勝経験はなく、昨年10月のルーキーシリーズで初優出。残念ながら6着に終わったが、そのとき味わった悔しい思いが飛躍のきっかけになったという。「優勝戦に乗ったときに足の違いを感じました。エンジンが出ていなかったらまず勝てないなと思った」と敗因を分析。その上で「足を求めて調整するようにしました。乗りやすさというよりはエンジンが出るようにしています。乗れないときもあるんですけど。そこから乗れるように調整している」と強調した。以前はまず乗り心地を求めて調整。足は二の次だった。これまでのやり方を180度変えて成績が上がった。

6月下関で2度目の優出 初優勝も夢じゃない

 6月下関の楽天銀行賞で2度目の優出に成功。準優は3コースから豪快なまくりを決めた。A1が相手でも十分戦える実力を身につけている。

 下関では9月に若手ナンバーワンを決めるプレミアムG1「ヤングダービー」が開催される。その優先出場権が手に入る6月鳴門の「ウエスタンヤング」で優勝を狙っていたが、残念ながら予選敗退。「ヤングダービーに出たかった」と悔しそうに話していた。来年こそは同レースに出るつもりだ。

 12日からは宮島のルーキーシリーズに出場する。同世代が相手なら悲願の初Vも夢ではない。 (尾本 恭健)

(2023/7/12紙面掲載)

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