ボートレース福岡「西部発刊２５周年記念スポーツ報知杯争奪戦」／2023年11月9日-14日

　ボートレース福岡の「西部発刊２５周年記念　スポーツ報知杯争奪戦」はあす９日に開幕する。上野真之介、下條雄太郎、佐々木康幸、本多宏和ら、攻撃力の高い遠征勢が参戦。田頭実、益田啓司、川上剛、白水勝也、木下大将ら地元勢が気迫の走りで迎え撃つ。１４日までの６日間にわたって激闘を繰り広げる。

前期１着決まり手「まくり」多い２人

　豪快なまくりはレースの華。攻撃的な走りでファンを魅了するのが田頭と益田の地元コンビだ。

　前期は田頭が５６勝、益田は５５勝と今節の中でも１、２位の白星を挙げ、その内「まくり」決着は田頭１８回、益田が１２回。こちらも今節メンバー中、ワンツーだった。対戦相手をねじ伏せる、難しい勝ち方だからこそ魅力的。ロマンを感じさせる内容とともに、結果もしっかり残す両者がシリーズを盛り上げる。

　２人とも福岡ではなおさら熱い走りを見せてきた。過去３年間の当地勝率は田頭が７・０７、益田は６・９０。１着率は４０％に達する。

田頭実の平均Ｓ順位は驚異の１・７

　田頭はとりわけ、Ｓの発順を表す平均Ｓ順位の１・７という数字が驚異的。当地過去３年間の６９走中、６割に迫る４１回がトップタイミングだった。イン以外の白星では、過半数がまくり決着。主戦場となる２コースでも、セオリー通りの差しではなく、一気にまくるシーンを何度も見てきた。今回は６０日休みが未消化の隠れＦ２という状況だが、Ｆ２でもＦ３でも優勝してきた選手。持ち前の速攻力をどこまで見せてくれるのかにも注目が集まる。

益田啓司は福岡で「まくり勝ち」が７割

　益田は白星に占める「まくり」率が驚異的。当地で過去３年間に上げたイン以外の３１勝の内、実に２３勝がまくり決着と７割を占める。自らのスタイルに磨きをかけ、福岡に適した水面攻略法を築き上げてきた。伸びが付くのかどうかはエンジン抽選に左右されるものの、直近３年でＧ１含む６優出して３Ｖ。仕上がった時には無双するような強さを見せる。

　強烈なストロングポイントを持つ両者。今節も何度「まくり」を決めてくれるのか、楽しみなシリーズだ。

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＜シリーズ展望＞

安定感光る上野真之介とレース運び巧みな下條雄太郎が主役

　高い安定感を誇る上野が主役の１人。今年は際立つ活躍こそないものの、Ｇ２優出を含めて１２回の優出で優勝２回。勝率も６年連続の７点台をマークする。Ｓ力生かした決定力は高く、リズムに乗ると白星量産。初日から勢いに乗り、一気に優勝まで突っ走るケースも。

　下條も攻めは鋭く、レース運びも巧み。期が変わってＦ２から解放され、本領発揮のシーンが期待できる。佐々木康、本多の中部勢はスリット攻勢が持ち味。良機とタッグを組めば、たちまち主役の座に踊り出る。

　君島秀三は９月に２回の優勝を飾ってＡ１返り咲き。杉山貴博も前期は４優出１Ｖと復調。ともにセンター戦に魅力があり、華麗なレース運びのできる８９期コンビにも注目したい。

地元勢は白水勝也、川上剛、大神康司、木下大将らにも注目

　水面知り尽くす地元勢も優勝を狙える実力者がそろう。その中でも当地でＳＧ１勝、Ｇ１ ２勝と断トツの実績を残すのが田頭。近況もその強さに変わりはないが、福岡での優勝は２０１８年以来遠ざかる。自慢の速攻力で優勝まで駆け抜けたい。益田も当地は６Ｖの実績水面。先月の芦屋で今年２回目の優勝を果たし、次は福岡で２か月連続の優勝を狙う。

　今年２Ｖの白水勝也やＡ１復帰を決めた川上剛も勝負どころを見極めた百戦錬磨の走りで上位進出を目指す。経験値なら大神康司が断トツ。通算４０３勝の福岡水面で節目となる１０回目の優勝を目指す。また、通算４Ｖの木下大将は３年前に当地初優勝。三川昂暁は７月に芦屋で自身初優勝を飾った。それぞれ２回目の優勝を虎視たんたんと狙ってくる。

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最終日の「ペラ坊Ｔｕｂｅ」に宮本和知さん生出演

　開催期間中の１１、１２、１４日の３日間、場内ペラ坊ショップ横でジャイアンツグッズなどが当たる抽選会を実施する。参加には当日のスポーツ報知と、本場開催の１０００円以上の未確定舟券が必要。景品がなくなり次第終了する。

　また、元ジャイアンツの投手コーチで現在はジャイアンツの女子野球チーム監督を務める宮本和知さんが最終日の１４日、ボートレース福岡公式ＹｏｕＴｕｂｅ「ペラ坊Ｔｕｂｅ」に生出演する。１０―１２Ｒの予想を披露する他、球界情報やジャイアンツの裏話などが飛び出すかも。

（2023/11/8紙面掲載）