【ボートレース】島川海輝 今村豊さんの孫弟子は豪快かつ的確なレースが魅力/記者が選んだ2024イチ推し選手

将来が楽しみな島川

23年9月に初優勝 今年2月地区選でG1デビュー

 山口支部に久々に将来有望な若手が出現した。

 20歳ながらすでに初優勝を果たしている島川だ。171センチとボート選手にしては長身で旋回は豪快かつスピードも兼ね備えている。1Mの判断も的確でミスが少ない。道中の走り方もしっかりしている。

 向上心も強い。現状に満足せず一つでも上を目指すという心構えを持っている。今年1月にA2に昇格したばかりだが、間違いなく近い将来A1に上がれる実力を秘めている。このまま順調に育てば、SGで活躍することも十分可能とみる。

 とにかく若いので、まだまだ伸びるだろう。どこまで成長するか、本当に楽しみだ。

 山口県宇部市出身。2020年に17歳でデビューした。23年9月児島で初優勝を果たした。

 昨年5月から10月の期間に自己最高の5・77をマーク。1月からA2級昇格を果たした。

 師匠は末永祐輝。末永の師匠は今村豊(引退)さんで、今村さんの孫弟子ということになる。したがって山口支部のエース白井英治は同じグループだ。白井の薫陶も受け、めきめきと力を付けている。

 A2だが、2月宮島のG1「第67回中国地区選手権」でG1デビューすることが決定した。おそらく期待の若手ということで選ばれたのだろう。「多分こてんぱんにやられますよ」と話していたが、おそらく本音は違う。本心は楽しみで仕方がないのでは。G1を走れば、いまの力で通用するところもあるだろうが、逆に自分に足りないところも分かるので、さらに成長が期待できる。

 山口支部のエースを目指し、このまままっすぐ大きく育ってもらいたい。 (尾本 恭健)

◆島川海輝(しまかわ・かいき) 2003年3月9日生まれ。20歳。山口県宇部市出身。山口支部。20年5月下関で17歳でデビューした126期生。初勝利は同年7月の宮島。22年児島で初優出し、23年同じく児島で悲願の初優勝。同期には大沢風葵、常住蓮、野田彩加らがいる。師匠は末永祐輝。生涯獲得賞金は4171万6509円。魚座。171センチ、52キロ。血液型B。

(2024/1/3紙面掲載)

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