【ボートレース】前田将太 お盆レースVで再び上昇気流 大会連覇へ「気持ち入っている」/G1福岡チャンピオンカップ7日開幕

ボートレース福岡G1「福岡チャンピオンカップ開設69周年競走」/2022年9月7-12日

 ボートレース福岡のG1「福岡チャンピオンカップ 開設69周年競走」はあす7日に開幕する。昨年のグランプリ覇者・瓜生正義を筆頭に、昨年大会のチャンピオン・前田将太や、元志、仁志の篠崎兄弟ら地元期待の顔ぶれが集結。遠征勢も桐生順平、石野貴之をはじめとした実力者がそろう。12日までの6日間にわたり激闘を繰り広げる。また今節は、12Rの締め切りが17時25分のサマータイムレースで行われる。

お盆レースを制してリズムアップの前田。大会連覇を狙って激走を誓う

流れ変わった 地元周年に気合

 昨年のチャンピオンとして前田が大会連覇を狙う。待望のG1タイトルを地元で獲得し、歓喜に沸いたのが昨年6月。優勝後に「まだまだ成長できる」と話していたのも印象深い。

 今年はSG、G1、G2で優出し、優勝も既に6回。前期は自己ベストを更新する勝率7・90をマークした。「波はあるけど(この1年で)成長できていると思う」と振り返る。

 絶好調だった前期に比べて近況はややリズムダウン。「今年に関してはいいけど、今期(5月以降)に関してはすこぶる悪い。最初につまずいてずっと不安があった」。前半3か月の勝率は6・36。周りが思う以上に、本人にとっては精神的に揺れる面もあったという。それでも、8月の当地お盆シリーズで予選トップ通過。準優は2着に敗れたものの、最後は優勝で締めくくった。「流れがあまり良くなかったけど、今節(お盆特選)で変わった。福岡の記念もあるし、気持ちは入ってます」と強い姿を取り戻している。

 ポテンシャルの高さは早くから評価されてきた。待望のG1制覇を契機に、数多くタイトルを取るような選手へと進化していく姿も想像される。さらなるステップアップを目指し、気合の入る地元周年で再び上昇気流に乗る。


レース展望

福岡ではSG2回、G13回の優出を数える篠崎元。地元でのタイトル奪取に燃える

篠崎元志 SG2勝の実力者に期待

 昨年の前田に続いて地元にタイトルを。総勢10人の福岡勢は期待高まる好メンバーがそろった。中でも注目は篠崎元だ。SG2勝の実力者はレースで魅了できる選手。直前のSG「メモリアル」にも福岡推薦で出場し、大きな期待を背負ってきた。近年はSG優出こそあるものの、SG、G1のタイトルからは6年も遠ざかる状況。福岡特別戦の優勝もまだなく、復活Vを地元水面で決めたい。

福岡で高い実績を残し、この大会も4優出の篠崎仁

篠崎仁志 2度目の大会制覇へ照準

 篠崎仁も福岡で期待に応えてきた選手。この大会は9年前の60周年で優勝し、昨年のSG「クラシック」では地元からただ一人優出しての準優勝だった。今年2回の優勝を加え、当地は通算15Vを誇る。2度目の大会制覇へ照準を合わせる。

DR1号艇で登場する初日から主役を務める瓜生

瓜生正義 福岡で断然の実績

 瓜生も福岡で断然の実績を残してきた。SG、G1を3回ずつ優勝し、G1以上は通算13優出6V。優勝戦まで勝ち上がると無類の勝負強さを発揮する。選手会長としての初優勝を地元記念で飾りたい。

 2年連続グランプリ出場の西山貴浩と、大会連覇を狙う前田将太も優勝候補の一角。福岡で切れ味が増す岡崎恭裕、枝尾賢とともにV争いに加わってくる。若手も羽野直也、仲谷颯仁、大山千広とG1タイトルを持つ楽しみな顔ぶれがそろう。その中でも3月の若松周年を制すなど、スケールアップを感じさせる羽野に要注目だ。

遠征陣も水面巧者 石野、桐生、浜野谷

 遠征勢にも水面巧者がそろった。昨年のクラシックを制し、福岡SG2冠の石野がその筆頭格。桐生も当地は66周年のチャンプでSGでも優出3回の実績を残す。グランプリを制し、当地特別戦3連覇の経験もある吉川元浩にとってもドル箱水面だ。また、茅原悠紀は当地SG3優出で、浜野谷憲吾、新田雄史はSG初制覇の地。福岡水面を乗りこなす実力者の競演から目が離せない。

 若手では6月のウエスタンヤングを制した石丸海渡に注目。福岡は4連続優出中で優勝3回と抜群の相性を誇る。大上卓人も当地4連続優出で優勝2回。両者ともG1初タイ トルに挑戦する。

(2022/9/6紙面掲載)

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