【ボートレース】高岡竜也 調整力生かし今年はA1級昇格だ/2023イチ推し選手

記者が選んだ2023イチ推し選手⑤
走りに安定感が出てきた高岡

昨年4月に初優勝

 昨年を振り返ると、悲喜こもごもの一年だった。

 4号艇で優出した4月住之江の一般戦。6号艇の前づけもあり、レースは混戦となったが、バック4番手から1周2Mで最内を小回りして逆転。西村拓也、前沢丈史らを相手に通算3回目の優出で初優勝を飾った。

 しかも、同じあっ旋だった師匠の森野正弘が見守るの前で決めることができた。それだけに、喜びもひとしお。「展開が向いてくれたのもあるけど、欲しかった優勝が取れて自信になりました。大きな一戦でしたね」。その期に勝率5・68をマークし、初のA2級に昇級を決めるなど、少しずつ走りに安定感が出てきた。

けがで2か月間欠場も復帰後は機力立て直した

 好リズムが暗転したのは7月。児島でのレース中の事故で、左太もも筋断裂の重傷を負い、約2か月の欠場を余儀なくされた。「勝率を6点台に乗せられた頃だったので残念だった」。それでも、復帰後は3節連続でワースト級のエンジンを引きながら中堅レベルまで立て直したように、調整力が付いてきたようだ。「いいエンジンを引けばそこそこの成績は取れるようになったし、悪いエンジンでも慌てずに踏ん張れるようになってきた」と、自身でも日々成長を実感している。

 山口支部は昨年グランプリを制した白井英治、そして寺田祥の2強が先導するが、どうしても若手の層が薄い。白井からは「何とか若手の底上げを頼む」とハッパをかけられたそうだ。

 今年の目標は「A1級になること」ときっぱり。ルーキーシリーズは昨年で卒業。1月徳山で初めてG2にあっ旋されているが、しっかり結果を残せるか注目したい。(田原 年生)

◆高岡竜也(たかおか・りゅうや)1993年5月13日生まれ。29歳。山口県柳井市出身。山口支部。16年11月に119期として徳山でデビュー。同期は黒野元基、井上忠政、溝口海義也ら。師匠は森野正弘。通算優勝は1回。生涯獲得賞金は約7639万円。身長159センチ、体重52キロ。血液型B。

(2023/1/7紙面掲載)

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