サマータイムのボートレース福岡「ヴィーナスシリーズ第１戦・マクール杯」はあす８日、開幕する。３月の当地オールレディースで優勝を飾った川野芽唯と、準優勝だった渡辺優美がそろって参戦する。川野は２日目、渡辺は初日のＤＲ戦にそれぞれ１号艇で組まれており、両者の主役争いに注目が集まる。地元勢は産休から復帰した小野生奈と竹井奈美のほか、日高逸子、魚谷香織、戸敷晃美ら好メンバーが参戦。西橋奈未、寺田千恵、松本晶恵ら遠征勢とともに１３日まで、６日間にわたって熱戦を繰り広げる。

川野芽唯 当地連続優勝へ　渡辺優美 初日ドリーム１号艇

　地元の川野と渡辺の両者が再び福岡で激突する。その３月オールレディースで、予選トップの座をつかみ、王道Ｖを飾ったのが川野。２年３か月ぶりの優勝は、福岡では２０１５年の賞金女王（現クイーンズクライマックス）以来となる優勝だった。今期勝率は７・３０と自己ベスト更新ペースの充実ぶり。勢いそのままに福岡連続優勝に照準を合わせる。

　渡辺も今期は自己ベストペースの勝率７・２５と好調だ。何と言っても、地元強豪を破った福岡正月シリーズの優勝が光る。実力の高さを示し、今回は初日ＤＲの１号艇を手にした。その期待に応えるべく、主役の座をつかみたい。

今期勝率７点台の西橋奈未　果敢に攻める戸敷晃美が飛躍の予感

　この２人に負けない充実度なのが西橋。今期は６優出２Ｖで勝率は７・２０をマークする。直前には地元の三国周年で予選突破の活躍。男女混合戦で磨いてきた力をＧ１の舞台で発揮した。福岡は過去に３節しか走っておらず優出はまだないが、特殊水面を克服する力は十二分。持ち前のスピード戦で川野、渡辺と３強を形成する。

　地元勢には川野、渡辺の他にも楽しみな顔ぶれがそろう。特に期待したいのが戸敷だ。先月の当地オールレディースは予選６位の活躍。準優３着で優出には届かなかったものの、シリーズを通して果敢に攻めるレース内容が光っていた。昨年９月には３コースまくりで初優勝。攻撃的スタイルに将来性を感じさせ、一気に飛躍しそうな雰囲気がある。日高や魚谷らもＶ戦線に加わる実力の持ち主。長期欠場のブランクを感じさせない小野と竹井にも注目が集まる。

　遠征勢では寺田、松本の実力者も有力なＶ候補。特に福岡出身の寺田は１６優出４Ｖと水面実績も豊富だ。土屋は当地では昨年１月に男女混合戦で準優勝。節間５勝をマークした決定力は今回も大きな武器になる。

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産休明けの小野生奈と竹井奈美に注目

　産休による長期欠場から戻ってきた小野と竹井はともにＤＲ６号艇からのスタートとなる。注目と期待の集まるシリーズだ。

　復帰２戦目となる小野は先月に若松の４日間シリーズに出場し、節間オール３連対の快走。準優３着で優出こそ逃したものの、ブランクを感じさせない走りを見せた。

　ひと足早くカムバックした竹井は復帰戦の福岡と２戦目の若松で予選突破。直前の常滑では準優でＦに散ったものの、予選２位の活躍だった。こちらも本来の強さが戻ってき
ている。

　小野は当地２Ｖで、竹井にとって福岡は初優勝の地。キャリアも豊富な地元水面で完全復活を告げる快走を狙う。

（2023/4/7紙面掲載）