【ボートレース】渡辺優美、川野芽唯 地元両雄がガチ対決/福岡オールレディース 30日開幕
- 2023/9/29
- ボートレース記事
ボートレース福岡G3「オールレディース LOVE FM福岡なでしこカップ」/2023年9月30日-10月5日
ボートレース福岡のG3「オールレディース LOVE FM福岡なでしこカップ」はあす30日に開幕する。渡辺優美、川野芽唯、魚谷香織、日高逸子、竹井奈美らの地元勢に、小芦るり華、堀之内紀代子、海野ゆかりら遠征勢にも魅力的な実力者がそろう。10月5日まで6日間にわたって激闘が繰り広げられる。
渡辺優美 力強い走りで当地4節連続優出中
渡辺と川野。地元両雄の主役争いに注目が集まるシリーズだ。
今年の賞金ランクは渡辺が5位で、川野は8位(25日現在)。ともに年末のクイーンズクライマックス出場が有力な位置に付ける。今年の戦いの中では8月のレディースチャンピオンで予選得点率ワンツーだった活躍も記憶に新しいが、ここ福岡でも両者が熱い走りを見せてきた。
渡辺は篠崎元志や岡崎恭裕らも参戦した今年の正月シリーズで優勝。男子トップレーサーにも負けない強さを証明した。その後も当地では優出が続き、現在は4節連続で優出中だ。
川野芽唯 渡辺との今年の対戦成績6勝2敗
川野は渡辺も参戦した3月の当地ヴィーナスシリーズで予選トップからの王道V。また、5月のゴールデンウィーク開催でも優出3着と、男子強豪が相手でも負けないレースを披露した。
福岡では今年3回目の女子戦開催。全てに出場する両者は直接対決の機会も多い。対戦成績を振り返ってみると、過去3年では渡辺が21戦14勝(先着した方を勝ちとする)とリードするものの、今年に関しては川野の6勝2敗。優勝戦の対決でも、3月の当地オールレディース、8月の津レディースチャンピオンとも川野が先着だった。
S力と豪快な攻めが持ち味で、力強い走りを見せるのが渡辺なら、旋回力にたけ、スピードと巧みさを兼ね備えるのが川野。対照的なタイプとも言える両者が繰り広げる攻防に注目だ。
【総展望】竹井奈美 復帰後地元で大活躍
渡辺、川野の地元コンビがV戦線をリードする。渡辺は今年、芦屋オールスターでSG初出場。来月には蒲郡ダービーの出場も控える。女子戦では圧倒して、大舞台へリズムを上げたいところだ。川野は先月のレディースチャンピオンで準優勝。女子トップクラスのハンドルワークで駆け抜ける。
両者とともに大きな期待がかかるのが竹井だ。今年3月の当地一般戦で1年8か月ぶりの復帰を果たすと、福岡は半年の間に4節出場。全て予選を突破し、優出も2回。しかも2度とも準優1号艇を手にする活躍だった。豪快な攻めを繰り出し、決定力が高く、復帰前の姿を取り戻しつつある。勝手知ったる地元水面で2年ぶりの優勝へ突き進みたい。
魚谷香織は4年ぶり、日高逸子は5年ぶりの地元優勝目指す
堀之内紀代子も楽しみな1人。チルトを跳ねた伸び仕様も駆使するまくり屋は、今年3回の優勝が全てまくり勝ち。当地も現在4節連続優出中と水面相性も上々だ。
前期に初優勝と初のA1昇格を果たした小芦は今期もA1ペース。地力アップを証明している。6月に児島の男女混合戦で優勝した海野ゆかりもV争いに加わる実力者だ。
魚谷香織、日高逸子、深川麻奈美らの地元勢も優勝を狙える実力の持ち主。走り慣れた地の利を生かし、魚谷は4年ぶり、日高は5年ぶりとなる当地Vに照準。深川は福岡初優勝を目指す。デビュー2年半を経て、初のA2ペースと結果を出し始めた刑部亜里紗にも注目したい。
【注目エンジン】絶対的エース61号機 直近6節で3優出1V
福岡には絶対的と呼んでいいほどのエース機が存在する。8月のSG「メモリアル」で桑原悠が準優勝した61号機だ。ギアケース交換の中間整備から一変し、それ以後は6節使って3優出1V。桑原が準優、優勝戦で頭一つ抜けた動きを見せたように、常に節一を争う仕上がりを誇った。また、131期の新人・花田凱成に自身2勝目をもたらすなど、乗り手を問わずに強力。狙い続けて損はない要注目エンジンだ。
全般的なエンジン差も大きく、このほかではメモリアルで寺田祥が乗った75号機、重成一人が予選トップだった37号機もマークしたい。どちらもレースを制圧するパンチ力を持ち合わせる。馬場貴也がSGVを飾った63号機も実戦向きの強力機だ。
(2023/9/29紙面掲載)