【ボートレース】からつのことはバチクソ分かっとるけん、周年記念も任せとかんね/高木記者×なべチャンネル特別対談 GⅠ全日本王者決定戦 6月5日開幕

GⅠ全日本王者決定戦 開設72周年記念/2025年6月5日~10日・ボートレースからつ

 「GⅠ全日本王者決定戦 開設72周年記念」が6月5日から6日間にわたりボートレースからつで開催される。最高ランクのオールA1級で覇を競う特別戦は、歴代GP(グランプリ)覇者の峰竜太、池田浩二、石野貴之、桐生順平が参戦。末永和也は地元周年連覇に挑み、女子レーサーの遠藤エミ、浜田亜理沙、渡邉優美を含めた超豪華メンバー。決戦を前に、ボートレースからつを担当するスポーツ報知の高木記者と、ボートレースからつの直前予想「ズバッと!!なべチャンネル」でおなじみの渡辺裕介氏、同番組のMC牧原真由さんがシリーズの行方を占う座談会を行った。

高木記者、なべちゃん、牧原真由さん
からつ水面を知り尽くす3人がシリーズの行方を行った(前列)牧原さん(後列左から)高木記者、なべちゃん(ボートレースからつ1階イベントホールで)

歴代GP覇者や地元トップルーキーなど見どころ多いメンバー

 ―まずはメンバーを見て率直な感想は

 なべちゃん「池田選手、石野選手がいることで、実績あるベテラン勢が充実。地元のドンこと深川真二選手、今年の桐生GⅠマスターズチャンピオン覇者の森高一真選手も参戦。実力あるベテランがいて、いつも通り地元は若手もいて層が厚い。楽しみなメンバー構成です」

 牧原「女子は遠藤選手、浜田選手、渡邉選手。強い3人が来ます」

 高木「3月の71周年に続いて末永選手、定松勇樹選、常住蓮選手と地元トップルーキーがそろい踏み。注目度は高い」

宮地元輝
宮地が地元でミヤチマニアをうならせる
峰竜太
悲願の地元特別戦V目指す峰
池田浩二
からつ水面と相性抜群の池田

不運続く宮地元輝と峰竜太が悲願達成へ からつ特別戦実績なら池田浩二

 ―それでは、みなさんのイチオシ選手を挙げてください

 なべちゃん「宮地元輝選手です。今年の地元正月戦を優勝。エース20号機を操り、他を寄せ付けなかった。ただ、71周年とGW(ゴールデンウイーク戦)はエンジン運に恵まれず。GWは最終レースまで整備をして、なんとかしようとしていた。周年も相当きつかったと思います。2節続けて苦戦しているので、報われないのかなあという期待も込めて」

 牧原「私は峰選手。期初め(GW)のFは痛いですが、そろそろ地元周年を勝ってもらいたい。エンジンが悪くて優勝を逃したり、せっかく良機を引いても転覆などアクシデントでチャンスを逃すなど…。勝てないのが本当に不思議。峰選手が走ると、売り上げもすごいですし、YouTubeの視聴者数も跳ね上がります。ファンの期待が本当に大きな選手」

 高木「からつと言えば池田浩二選手でしょう。2021年は67周年、2022年はSGグランドチャンピオンで特別戦2勝。通算では4Vのドル箱水面。年を感じさせないシャープなレース運びは健在で、通算では17期で勝率8点台をマーク。今年もGⅠは江戸川、とこなめ、住之江周年、SGは若松クラシックで優出。安定感は相変わらず」

定松勇樹
GⅠタイトルも獲りたい定松
末永和也
からつ周年連覇を狙う末永
山田康二
今年は最高のスタートを切った山田康

定松勇樹と末永和也の盟友コンビに山田康二の地元勢も存在感

 ―イチオシに続き期待する選手は

 なべちゃん「定松選手にも注目。最大のライバルである末永選手は大活躍で、ルーキーシリーズ、71周年、GWで地元3連覇中。周年とGWの優勝戦は、末永選手が1号艇で定松選手は5号艇でした。これだけライバルに勝たれたら燃えないわけにはいかない」

 牧原「定松選手の盟友、末永選手も有力なV候補。地元戦は3連覇中ですが、すべて得点トップからの王道優勝。GWはFが出たりして波乱が多かったけど、自分のペースを貫ける強みがある。地元4節連続優勝の可能性は十分あるとみています」

 高木「山田康二選手は躍動必至。1月の江戸川周年を勝って最高のスタートを切り、一般戦でも優勝を積み重ねている。今年はSG制覇とGP初出場を大目標に掲げているが、GP入りするためにも勝って賞金の上積みを図りたい」

山田祐也
牧原が熱視線を送る山田祐
上條暢嵩
GⅠで結果を残している上條
桐生順平
GP優勝歴のある桐生もV候補

牧原注目は山田祐也 実績上位の桐生順平や上條暢嵩の一撃も期待

 ―他で注目は

 なべちゃん「上條暢嵩選手は、からつを走る機会は少ないですが2023年は2月の一般戦で優出(6着)。その後は9月に下関GⅠヤングダービーを勝ち、昨年は下関周年を制覇してGP入り。今年は4月に地元住之江の周年をV。強くなっている。あまり『からつ』のイメージがないからこそ狙いたい」

 牧原「山田祐也選手は、イチファンとしての願いも込めて応援します。からつはエンジンが出なかったり、ケガをして帰ったりと相性はあま良くないですが、他のレース場だと記念で優出するなど活躍しています。実力はあります」

 高木「毎回ですが桐生順平選手のレース運びは勉強になる。エンジンが出ていない場合でも、現状の舟足を最大限生かせる組み立てをして舟券に貢献してくる。賞金レースに向けてペースを上げていきたい状況でもある」

遠藤エミ
女子レーサーのトップに君臨する遠藤
浜田亜理沙
男子顔負けのスピードが持ち味の浜田
渡邉優美
3月ヴィーナスSの雪辱を期す渡邉

遠藤エミ、浜田亜理沙、渡邉優美と女子トリオの躍進も

 ―女子は3人参戦

 なべちゃん「遠藤選手は女子最強。女子で初めてSGを勝ち、GⅠは5つ、GⅡは4つも優勝している。当地は2017年の男女混合戦で優勝。1号艇だった準優は西島義則選手にインを奪取されはしたが2コースから差し切り、最後は石野選手らを相手に優勝。すごいメンバーを相手に勝ち上がった記憶が鮮明にあります」

 牧原「浜田選手は男女混合戦を含めて、からつは3節連続優出中。遠藤選手とともに男子顔負けのスピードがあります。GⅠですが当地4節連続優出に期待します」

 高木「渡邉選手は3月の当地ヴィーナスシリーズは予選トップ通過を目前にしてFを切ってしまったが、エンジンの調整力に成長の跡がうかがえる。強豪を相手にやってくれるはず」

篠崎兄弟
兄弟レーサーとして実績断トツの篠崎元志(左)と仁志(右)

篠崎元志&仁志、安河内将&健ら兄弟レーサー4組参戦

 ―兄弟レーサーが4組

 なべちゃん「篠崎(元志と仁志)、安河内(将と健)、和田(兼輔と拓也)、小池(哲也と修平)の4組。これだけのブラザーズが集まった特別戦は初めてでは」

安河内将
地元の意地を見せたい安河内ブラザーズの兄・将
安河内健
弟の健

 高木「実績はSGを勝っている篠崎兄弟が抜けているが、安河内兄弟はホームプールの強みがある。安河内ブラザーズには地元の意地を見せてもらいたい」

濱崎直矢
今年の1着数1位の濱崎
東本勝利
からつで3節連続優出中の東本

穴党にオススメは、からつ好相性の濱崎直矢と東本勝利

 ―穴候補的な存在は

 なべちゃん「濱崎直矢選手は絶好調。7優出5優勝。最多勝利争い(5月11日現在で56勝)はトップを行く。成績はキャリアハイペースで、周年を前にした一般戦で当地連覇を決めましたが、直前に走ったことで調整の方向性などにアドバンテージがある。エンジンも出しますし、すごい勢いなのでGⅠ初制覇もあるのでは」

 牧原「東本勝利選手は、一般戦ですが当地は3節連続優出中。GⅠであまり姿を見ないですが、からつは好相性で高配の使者として気になります」

20号機
優勝4回を誇るエース20号機
55号機
低調機が一変した55号機

20号機がスーパーエース機 パワー差激しく抽選運がカギ

 ―エンジンは

 なべちゃん「スーパーエース機は20でしょう。4月に森永淳選手が優勝しましたが、深い進入になっても普通に持ちました。手が付けられない出方をしていた。優勝は4回。回った後の引き離し方がとにかくすごい。55もSランクのエース機。藤山翔大選手が3月に使用。行き足から伸びを来させると、そこから低調機がパワー機に化けました」

 高木「25、40、23、43は乗り手で足色は変わるが、底力は十分感じられる。伸び負けない51、末永選手が71周年で使用した17は、峰選手がGWで節イチ級。パンチ力は十分。末永選手と濱崎選手が2節連続Vの46は、伸び負けがないのが強み。パワー差が大きいので、まずは好素性機を手に入れたい」

峰竜太ポスター
峰の地元GⅠ成績に触れた全日本王者決定戦のポスター

「ガンガン当てる!」 なべチャンネルにも乞うご期待

 ―最後に一言

 なべちゃん「峰選手は自分でドラマを作って、それを叶える。蒲郡SGダービー(2023年)で通算100V&24場全場制覇を達成したときもドラマを作った。周年ポスターは14分の0のキセキ。地元GⅠに14回度出場して優勝がないのは奇跡ということですが、感動の幕切れにも期待したい。予想もガンガン当てていきますので「ズバッと!!なべチャンネル」を見て、ぜひ舟券購入の参考にしてください」

 牧原「通常の一般戦優勝戦のYouTube視聴者数は5000人くらいですが、71周年優勝戦は12000人くらいに跳ね上がっていました。おかげさまで日々の視聴者数は増えています。72周年は『目指せ2万人』で頑張ります」

 高木「新聞(スポーツ報知西部版)は連日大きなスペースを使って予想をお届けします。なべちゃんと牧原さんは、軽妙トークで視聴者を増やし、みんなで全日本王者決定戦を大いに盛り上げましょう!」

末永和也レース写真
本場で、場外で、ライブ配信で、全日本王者決定戦を楽しもう(71周年記念優勝戦より)

【プロフィル】

高木拓也 ボートレーサーに憧れ72期選手養成員として山梨県の本栖研修所に入所。選手の道は絶たれたが、ボートレースの知識が生かせるスポーツ紙記者の道へ。記者暦は30年で、からつ担当は計21年。

渡辺裕介 身長およそ190cmの大男。幼い頃からボートレースに慣れ親しむ。2016年10月からボートレースからつの直前予想「ズバッと!!なべチャンネル」で解説を担当。

牧原真由  2017年8月に若松でJLCリポーターデビュー。2020年4月からボートレースからつの直前予想「ズバッと!!なべチャンネル」のMCを務める。ボートレーサーに憧れボートレーサー養成所の試験を受けた経験あり。

ボートレースからつ公式サイト

(2025/5/19web限定公開)

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