【駅伝】大学九州NO1決定戦 男女計35チームが島原路駆ける/島原学生駅伝2日号砲

 男女の大学駅伝の九州ナンバー1を決める「島原学生駅伝」は2日、長崎県の島原半島を舞台に熱戦を繰り広げる。
 男子の「第41回九州学生駅伝対校選手権大会」は島原市営陸上競技場を午前9時30分にスタートし、島原文化会館をゴールとする7区間(57・75キロ)で行われ、24チーム(うち7チームはオープン参加)が出場する。5連覇(中止の38回大会を除く)がかかる第一工大、11月の全日本大学駅伝に出場した鹿児島大などが優勝を狙う。優勝校は来年10月の出雲大学駅伝の出場権を得る。
 女子の「第23回九州学生女子駅伝対校選手権大会」は同競技場を発着点とする5区間(22・80キロ)のコースで、11チーム(うち5チームはオープン参加)が出場する。スタートは午前9時50分。福岡大が9大会連続制覇(中止の20回大会を除く)を目指す。

それぞれの目標に向かって、たすきをつないでいく

<男子>第一工大 5連覇照準 全日本駅伝出場の鹿児島大初Vも

 5連覇を狙う第一工大が今年も、島原路の主役となりそうだ。昨年の優勝メンバー7人のうち、5人が今年もメンバー表に名を連ねる。そのほか、オープン参加のチームで昨年走り、山登りの4区や高低差の激しい5区を経験した選手もいる。5月の全日本大学駅伝予選会1万メートルで29分20秒を記録したチェボティビン・サイラス・キプラガトも加わり、強力な布陣だ。適材適所を見極めた選手起用で栄冠を目指す。

 迫るのは鹿児島大だ。全日本大学駅伝予選会では、1万メートルの完走者上位8人の合計タイムで第一工大に約50秒の差をつけた。九州代表として出場した全日本大学駅伝(8区間、106・8キロ)でもエース・別府明稔らが力を発揮し、全体のタイムは5時間40分25秒。2022年の同駅伝の第一工大よりも1分以上速かった。昨年、島原路を走ったメンバーが全員残っており、初優勝のチャンスは十分にある。

 昨年2位の鹿屋体大は5000メートルの自己ベスト14分台の実力者がそろう。昨年の大会で好タイムをマークした4年生は、大学生活のラストランに向けて気合十分で気迫の走りを見せるつもりだ。

 これら鹿児島勢の打倒に燃えるのは、王座奪還を狙う日本文理大、毎回安定して上位に入る福岡大。優勝争いに絡んでくる力を備える。

 今大会は実力が伯仲しており、激しいレースとなるのは必至だ。当日の気象条件も影響するので、予断を許さない。4年ぶりの有観客で、声出し応援が解禁される。沿道から学生ランナーたちに熱いエールも送りたい。

<コース紹介>山登りの4区、高低差激しい5区の走りが勝敗分ける

 島原市を1周する起伏の激しい難コース。1区は市内を見下ろす競技場からスタート。2、3区は海岸沿いを進む。4区は、最大の難所で、中盤以降に標高22メートルから460メートルまで一気に駆け上がる山登りが待ち受ける。5区は一気に下った後、終盤は上り坂となる。距離も長い4、5区の走りが勝敗を分けそうだ。

 ひたすら下る6区を経て、最終の7区で各校のアンカーたちが力を振り絞ってゴールを目指す。


女子は福岡大が今年も独走態勢を築くか

<女子>福岡大 9連覇へ 他校は前半で食い下がれるか

 1区はスタートしてから下る。2区は中盤から坂を上り、3区はその反対で後半が下り坂だ。各校のエース級が集う4区は最長区間で、起伏がほとんどなく、スピード勝負となる。市街地を駆け抜ける最終の5区は、中盤から上り坂が控える。絶対的な強さを持つ福岡大の独走を許さないために、他校は前半で出来るだけ食い下がり、4区勝負に持ち込めるかどうかがポイントだ。

(2023/12/1紙面掲載、一部編集)

※新聞紙面(12月1日)では出場予定チームの選手名簿やコース図を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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